ファーストリテイリングの時価総額(株価×発行株式数)が2月16日、10兆8725億と「ZARA」を展開するスペインのインディテックスを超えて初めてアパレル業界で時価総額世界首位となった。
同日の終値が10万2500円でインディテックスの時価総額10兆4600億を初めて超えた。これは世界的在宅勤務の広がりからユニクロの強味の普段着需要が高まった。
またユニクロ全店舗2300店のうち日本以外のアジア圏が6割を占める。特にコロナ禍で経済をいち早く立て直した中国は790店舗の規模。中華圏の営業利益率は14.4%と国内の13%を上回る。
「ZARA」は都市封鎖の欧米に店舗の7割を構え、アジアは2割と少ない。ただ売上高はインディテックスは3兆5千億、H&Mは2兆3千億でファストリは2兆円と世界3位。今後の勝敗はこの3社でアジアでの占有率からファストリの成長率に期待できる。
益々普段着カジュアル文化が続きそうで質感の有るドレスの品揃えはまだ遠い先のようである。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)