最近感じることの中で、この10年ユニクロ、アウトレットが価格破壊からアパレル各社の経営に多大なる影響を与えてきた。
今年に入って百貨店チャネルでは、「23区」「アンタイトル」が不振で「セオリー」「マックスマーラ」「エンフォルド」が好調。駅ビルチャネルでは「UA」の他「スナイデル」「ドゥーズィエムクラス」が好調。
この点から質感のあるインポートテーストに購買が移ってきている観がある。
若いテーストのファストファッションから質感のあるモードテーストに移り変わりを感じる。
購買ターゲットも40代以降の団塊ジュニア向けのブランドが台頭していくと考えられる。
今後の企画もOEM会社へのマル投げから自社企画の強化がカギとなり企画力のある企業が残るであろう。
その為にもデザイナーの起用がカギとなり、それも素材知識、縫製、コストを理解した実戦経験のある40歳以降のプロデザイナーが脚光を浴びる時代に戻るであろう。
プロのデザイナーが活躍できればアパレルも元気が戻る時代になる事信じたい。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)