新型コロナウイルスの感染拡大による雇用への影響として3月の有効求人倍率が1.39倍で前月より0.06ダウン。完全失業率も2.5%で前月比0.1%ダウン。失業者数172万人で前月比6万人増。また、新規求人は前年比12%ダウンから今後の雇用情勢は悪化していく見通しである。
来年の就活は、今年より悪化するとの予測ができるが。2008年のリーマン・ショックの状況から考察すると直前の新卒求人倍率は2.14倍でその後は1.23倍まで落とす。氷河期の2000年度の0.99倍よりは高い点からリーマン・ショック後は氷河期世代ほど落ち込んでいない。これは氷河期世代(40代)の採用絞り込みがその後の企業体力低下につながった反省からきている。氷河期の直前に入社した40代後半から50代前半世代は長い間後輩のいない環境で育ち、マネジメント経験がなく最年少者として過保護にまたは雑用係としての期間が長く戦力として発揮する30代になった時、力不足が問われる問題が起きている。その反省から不況期でも採用絞り込み過ぎないようになった。不況期こそ自身のやりたい事が実現できる企業選びが将来を決める判断になる。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)