スマートフォンを活用した配車サービスで世界中で話題を集めている米ウーバー社。最高経営責任者のトラビス・カラニック氏が創業し、2010年に米サンフランシスコでサービスを始めた。スマホの衛星利用測位システム(GPS)を活用したアプリで、ウーバーとの提携車を探し、迎えに来てもらい目的地に送迎。スマホの普及で、タクシーがあまり通らない地域でも手軽に車が拾えると評判を集め、今では世界70ケ国以上でサービスを展開している。「仲介者」の立場でドライバーから仲介料を受け取り収益を上げている。
今やウーバーは新興企業として世界最大規模にまで成長し、時価総額は約400億ドルに達している。
日本でも平成25年から東京で試験的に配車サービスを始めている。
日本では配車サービスは、自家用車での有償運送を禁じる法規制が壁である。よって都内ではタクシー事業者と組みハイヤー配車を展開している。ジャパン社も立ち上げ目的の一つは高齢化社会対策として、移動手段の限られる過疎地などで配車システムの活用。二つ目はインバウンド対策。2020年東京五輪に向け、ウーバーの移動システムの活用。
今後、過疎地の自冶体との連携で法律の壁の突破口を切り開いているようだ。
課題である安全策に向け邁進中のようである。
必要なものを、必要な時に、必要な場所への流通構造のスピード化が業界を超え進化している。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)