リユース事業で新たなファツション価値提供を

- コンサルタントの独り言 -
2021年05月01日

同質化した低価格ベーシックカジュアルの世の中でもおしゃれ好きな若者はいつの時代も存在する。

ハイブランドの洋服買うお金はないけれど服にはこだわりたい。そんな消費者をとらえているのがブランド古着。
「ラグタグ」には憧れの服を求める若者が集まる。

キャットストリートにセレクト、インポートブランドの服や靴でコーディネートした若者であふれ、そのすべてが「とにかく安い」と中古セレクトショップで購入した商品。
1着買う値段でラグタグなら数着買える。

1985年創業のラクタグは古着に特化し、消費者から買い取り販売をする。
2018年にアパレルのワールドは運営するティンパンアレイを買収した。
店舗数15店舗、売上53億(2020年3月期)。

リユースセレクトショップのパイオニアとして確かなバイヤーの商品鑑定力を軸に、サービスレベルの高い店舗運営、オンラインショップから実店舗への商品取り寄せサービスといったオムニチャネル化の推進によりリユース市場(不要なモノから必要なモノに)で特徴あるポジションを確立している。

アウトレット事業と違い自社ブランド商材のリユース事業でなく、他社ブランド資源を掛け合わせることでリユース事業の強みを追求していく意向のようで、新たなファツション価値の提供を目指すであろう。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)