明けましておめでとうございます。
見通せない状況が続くアパレル業界の将来はどうなるだろうか。
今、古着市場がグローバルで30兆円で年率17%で伸びている。国内の古着市場も2026年に1兆4900億円と24年比16%増える見通し。新品アパレルは市場は1991年をピークに縮小傾向。足元の2%減少が続くと2050年代には現在の半分の4兆6000億円まで縮む見通しだ。一方で国内の古着市場もグローバルの潮流から50年代は現在の約2倍に規模に達する。
古着が選ばれる背景にZ世代の環境意識の高まりがある。博報堂調査で10代~20代の2人に1人が「新品を買わず中古品を買う」傾向。また、自分で売る際の再販価値を前提に新品の服を選ぶ人も増えている。ファーストリテイリングは「古物営業」として回収した自社の服を染め直しや洗浄する。また古着のデザインを新しくアップサイクルし再販売する循環型サイクルを目指す。このように大量生産に頼ったブランドビジネスは淘汰され古着から流行が生まれるかもしれない未来からファッション産業の新しいビジネスチャンスが広がる。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)