日本学生支援機構が実施している「日本人学生留学状況調査」によると、2019年度の日本人学制の海外留学状況は、前年(2018年)より7,800人減(6.8%減)となる10万7,346人。
コロナ禍による留学時期の延期や中止が行われた結果が現れている。2020年は一段と留学人員が減となろう。
このようにコロナ禍で若者の留学熱が急速に冷え込み、内向き志向が強まっていることに危機感を感じる。
経済力も市場規模も日本の世界での存在感が下がるなか、日本にしがみついていたら世界から取り残されてしまう。若い人の内向き志向は日本の競争力や成長力を間違いなく衰退させる。
できれば感性が新鮮な時期に海外に出て、自分の存在意義や課題や目標が見えて、それがかけがいのない人生の財産になる。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)