消える書店をいかに守るか

- コンサルタントの独り言 -
2024年08月01日

全国の書店数が10年間で3割減った。
本年度の全国の書店数が1万667店。2014年に比べ4607店(30.2%)減った。

東京も601店(34.2%)減らした。2023年の書籍の推定販売額は6194億円とピークの1996年に比べて43%減った。
因みに雑誌は72%減っている。
この雑誌の落ち込み、ネットの台頭が書店経営を大きく圧迫している。

ここにきて町の書店の減少に歯止めを掛けようという動きが広がる。
青森県では16年に自治体が公営の書店を文学作品・自然科学の入門書中心に開いた。
但し収益性が課題で22年度は書籍販売などで2700万の収入で運営コストは9700万で赤字は市が補填する。
事業としての継続性は甚だ疑問である。
他県では飲食、雑貨店などと連携して出店し若い世代が来店するきっかけに取り組んである。
他にスーパーに隣接し夜間は店員を置かない24時間営業に切り替えコスト効率を図る。

書店の楽しみは
①情報のトレンドサーチ
②見識を広める
知的情報の視覚収集から情報発信基地としての新業態を民間、国、住民を巻き込んだプロジェクトに期待したい。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)