「雑貨が好きで、雑貨関係の仕事に就きたい!」女性ならそのように思うことは一度や二度ならずあるのではないでしょうか。では、雑貨関係の仕事とは具体的にどのようなものなのでしょうか。また、どのような資格が必要なのでしょうか。ひとつひとつ見ていきましょう。
1.雑貨関係の仕事とは
一口に雑貨関係の仕事といってもその内容はさまざまです。ショップの店頭で販売をする業務のほかに、商品企画、デザイン、製造、輸入、さらに、雑貨の方法を発信する雑誌編集やライターなどの仕事もあります。
また、雑貨ショップで働く場合でも多くの業務が存在します。たとえば、雑貨ショップの販売スタッフ、バイヤー、コーディネーター、オーナー、プロデューサー等々。ただし、どのポジションに就く場合であっても、接客やディスプレイについて学んでおくことはプラスになるでしょう。
業界で働きたいというときは、大学や専門学校でデザインや雑貨ビジネスについて学ぶ人も多いようです。布系の雑貨の場合、芸大や美大のテキスタイル系の学科で、布以外の雑貨はデザイン科で、専門学校では雑貨科や雑貨スタイリスト科などでその基礎を学ぶことができます。そのほかに、雑貨ショップで働いて販売のノウハウや経理の管理方法を身につけたり、雑貨関係の本を読んで知識を増やす道もあります。
2.雑貨関係の仕事で役立つ資格は?
雑貨関係の仕事を始めるには、特に必要な資格はありません。しかし、もっていると便利な資格がいくつかありますので見てみましょう。
まず、主に、ショップのディスプレイを考える立場の人に役立つ資格です。
- インテリアコーディネーター資格
インテリアコーディネーターとは、クライアントの要望に応じて、快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う役割を担う人のこと。社団法人インテリア産業協会認定のインテリアコーディネーター資格がおすすめです。
- ライティングコーディネーター資格
ライティングコーディネーターとは、基礎的な電気知識から、照明機器、照明理論をもとに照明手法、人と色彩の照明効果などについてインテリア、 エクステリア、などを含む様々なシーンでのライティングの知識を一貫して習得されている人のこと。
- 商品装飾技能検定
商品の見せ方を考える、デコレーターの能力を認定するのが、商品装飾展示技能士の検定試験。
試験は、商品装飾展示一般、商品装飾展示法、材料などの学科と、スケッチ、デザイン、プレゼンテーションなどの実技からなります。
次に、デザイナーを目指している人にとって役立つ資格を挙げてみましょう。
- カラーコーディネーター検定
仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる検定試験。お客様やクライアントからの要望に対して、より効果的な商品陳列や適確な製品説明を説明するときに役立ちます。企画制作やデザインの専門部署や店長クラスの人材育成試験におすすめです。
- 色彩検定
20年近い実施実績をもつ、色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験。主に、デザイナーが取得する検定試験で、ファッション分野に強いと言われています。
- CADデザイナー検定
CADソフトを使って、設計製図を描きおこすために必要となる資格。インテリアのデザインや、室内空間のデザインを行うインテリアデザイナーになるために必要です。
最後に、販売スタッフにとって役立つこんな資格もあります。
- 販売士
接客や、ショップ経営などの知識が身に付く、流通小売業で唯一の公的資格。販売員、売り場責任者や店長クラスの方に役立つでしょう。
雑貨関係の仕事は、主に、雑貨を作る、販売する、情報を発信する、という3つに分けられます。各分野で求められるスキルは異なり、それぞれに専門性が求められるため、ある程度の勉強が必要となるでしょう。上記に挙げたような資格をもっていると、採用の際、アピールできますし、実務においても役に立つはずです。