転職活動で欠かせないのが、転職先の見極め。転職するからには、もちろん現在よりも働きがいのある職場を選びたいものです。しかし、それにはコツが必要。そこで、会社選びに失敗しないための3つのポイントをご紹介します。
1.会社選びのポイント1:企業・経営者情報の精査
会社を選ぶとき、ただ給与や仕事内容などの労働条件だけで判断していませんか?
転職のために確かめることは、それだけでは事足りません。企業情報まできちんと把握する必要があります。きっと、それはわきまえているという方も多いでしょう。その場合は、さらに突っ込んで、会社の方針や経営者のことまで調べられるといいですね。
企業情報や経営者情報を調査するときにポイントになるのがまず「会社の方針」です。
会社の方針は、経営者の意向や戦略が反映されるものであるため、その会社のことをより知ることができます。「会社の方針」に共感できず、自分の考えと合っていない場合には転職先としては再考の必要があるでしょう。
会社の方針と共に確認しておきたいのが次のような情報です。
・顧客層、顧客の数、市場規模
・会社の売上高、市場におけるシェア率、ブランドイメージ、技術力や生産力
・競合企業、競争状態
・経営戦略の具体的な方法
また、経営者の人となりをチェックするのも忘れてはなりません。特に、経営者がどれだけの「リーダーシップがあるか」は最も重要なことです。経営者の著書や雑誌のインタビュー記事を確認したり、会社説明会や転職フェアなどで説明を聞いたりして確認するようにしましょう。また、その企業で働いている社員にアプローチして、経営者に対する印象を探ることもできます。
2.会社選びのポイント2:社風に合うか
次に転職先の見極めポイントとして重要なのは、実際に働く職場の雰囲気です。
毎日働く場所は、雰囲気が良いに越したことはありませんよね。職場の雰囲気を知るためには、会社訪問や先輩社員に生の声を聞くなどが一般的ですが、最近普及しているSNSを活用して交流をはかるという方法もあります。
mixiやFacebook、Twitterはもちろん、ビジネス向けのLinkedInもあります。LinkedInは仕事上の人脈とつながることができるビジネスSNSで、会社名や部署などを公開していることもあるため、転職を希望している会社の社員も特定しやすく、交流のしやすさがあります。また、LinkedInでは自分の職務経歴を登録することもできるので、自己アピールにもなるでしょう。
SNSをうまく活用して、直接社員に職場の雰囲気をさりげなく聞き出し、どのようなキャリアパスがあるのかなども探ってみましょう。自分が実際に働く際の具体的イメージを描いておくことが大切です。
3.会社選びのポイント3:面接では積極的に質問を
よく、面接で最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いですが、このとき「特にありません」と答えるのが習慣になっていませんか? 実はこれ、大きなチャンスを逃してしまっているのです。
そもそも、面接はまだ応募する自分にとっても、採用前の見極め段階にあるので、面接中も、自分から積極的に情報収集する必要があります。しかも面接はその場で直接会社のことを知ることのできるチャンスですから、利用しない手はありません。面接時には、ぜひ積極的に質問して、応募先が本当に自分の望む環境なのかを見極めていきましょう。
ただし、質問内容には注意が必要です。特に一次面接の際、給与や休暇などの待遇面のことを突っ込んで聞いてしまうと、面接官に「仕事よりも待遇に興味があるのでは?」と疑念を抱かせてしまう可能性があるからです。
転職においては、まず自分の仕事に関する希望が会社の求めるものと一致するかどうかが重要です。待遇というのは、応募先の会社が「この人物はうちの会社に貢献してくれる可能性があるな」と確信した時点で、はじめて考慮されるものだからです。
よって質問内容は、仕事内容、経営方針、経営戦略など、企業や仕事に関するもののほうが望ましいでしょう。
また、面接時の積極的な質問は、面接官に熱意が伝わるため、良い印象を与えることもできます。採用にも大きくプラスになるでしょう。
転職活動の際には、詳細に情報を収集することが大切ですが、企業・経営者情報や社風なども忘れずに調べましょう。面接時は自分が選考してもらうだけでなく、こちらも見極めが必要になります。ぜひ積極的に質問し、印象に残る人材に映るようアピールをし、また理想的な環境を求めていきましょう。