転職したい!と思うきっかけはさまざまです。ここでは特に、転職理由で多く挙げられる「人間関係が良くない」「企業に対する忠誠心がもてない」「やりたいことが見つかる、やりたいことをやる決心がつく」という3つのきっかけについて考えてみましょう。
1.人間関係が良くない
さまざまな性格や価値観が集まる職場において、人間関係に疲れ、転職を考え始めたという人はよくいます。たしかに、長い時間を過ごす職場の雰囲気や人間関係が悪いと気が持ちませんよね。
人間関係と言っても、同僚との関係が悪い、上司と合わない、パワハラ、などさまざまなものがありますが、どれをとっても一度こじれると修復するのはなかなか難しいもの。それゆえに、新しい環境を求めて、転職に踏み切る人が多いようです。
2.企業に対する忠誠心がもてない
給料を貰っている以上、社員は会社の利益のために働くものです。しかし、会社も人も日々変わっていくもの。働いているうちに、企業の方向性と自分の考え・目標がずれてきたり、企業の事業内容に対する興味や関心が薄れてくる場合もあります。また不況で、所属部署がなくなるなど、事業の解散や縮小により社内のポジションが変わり、またそれが転職を決心するきっかけとなる場合もあるようです。
また、「実際に働いてみたら思った以上に風通しが悪かった」「就職当初は違っていたのに、挨拶や上下関係などが必要以上に厳しくなってしまった」「業績が悪化し、気付いたら長時間勤務が当たり前のブラック企業になっていた」などといったように、会社に対する印象が徐々に変わっていくと、会社に対する忠誠心が持てなくなり、仕事を続けるモチベーションが下がり、転職のきっかけとなることがあるようです。
3.やりたいことが見つかる、やりたいことをやる決心がつく
いままで挙げた理由は、ネガティブなものばかりですが、「やりたいことが見つかる」「やりたいことをやる決心がつく」といったように、ポジティブな理由で転職を考える場合もとても多くあります。たとえば、仕事をしながら、本当にいまの仕事は自分に向いているのだろうか、ベストな選択なのだろうかと悩んでいる人もいるかもしれません。そんなふつふつとした思いを抱えている人が、ささいなきっかけでやりたいことや明確な目標を見つけた時、新たな世界へ一歩踏み出すといった話もよく耳にします。やりたいという思いが強ければ強いほど、転職に踏み切るきっかけになることでしょう。
また、本当にやりたいと思っていた仕事は年収が低かったり、人気が高く応募することをあきらめていたけれど、何かのきっかけでやりたいことをやる決心がついたといった場合を転職のきっかけに挙げる人もいます。働く中で、自分の志向がよりはっきりと見えてくるようになり、大企業で働いていたけれど、中小企業の方が向いていると気づいたり、事務よりも接客のほうが自分の実力を発揮することができるのではないかと考え、転職に至る場合もあるでしょう。
このように、企業でしばらく働いた後、ふと立ち止まって自分の人生を振り返り、本当にやりたいことは何だろうと考え、結果的に転職に至る場合が多いようです。特に仕事に対してやりがいを重視する人にその傾向があるといって良いでしょう。
転職を考えるきっかけは、他にもさまざまなものがあります。ポジティブな転職には、「新しいことに挑戦したい」「キャリアアップのために」「もっとバリバリ働きたい」といったものもあるでしょう。また、子育てや介護などでライフスタイルが変わったことにより、より働きやすい環境を求めて転職する場合もあります。さらに、自身がキャリアを積む中で、ヘッドハンティングを受けたり、友人や知り合いから一緒に働かないかと声を掛けられ、転職に踏み出す場合も。いずれにせよ、現状打破を試みるのが転職です。きっかけはさまざまですが、結果的に、よりよい人生を送れるような満足度の高い転職がしたいものですね。