ヘッドハンティングとは、優秀な人材を引き抜くことですが、アパレル業界は比較的ヘッドハンティングの多い業界であるのをご存知ですか?果たしてそれは本当なのでしょうか。実際のところをご紹介します。
アパレル業界でのヘッドハンティングの実態
アパレル業界でのヘッドハンティングというのは実際によくある話です。特に、アパレルショップの販売員となると、ヘッドハンターがお客様のふりをしてショップに来店し、販売員の接客スキルを直接判断することができるため、人によっては度々ヘッドハンティングを受けることも。直接、ショップで声を掛けてくる場合もありますが、このほかに、ショップに勧誘の電話がかかってきたり、メールやSNSなどを通してコンタクトがあるケースもあります。
また、販売員以外でも、アパレル業界の転職エージェントに登録しておくと、エージェントをとおしてヘッドハンティングのオファーがくることも。特に、外資系の企業は積極的にスカウトをする傾向が強いです。さらに、同じ業界で働く人々やお客様からの紹介でアプローチがある場合も多いようです。
たいてい、ヘッドハンティングでは年収アップや、より上のポジションといった好条件を提示されます。転職したいと思っていたときや、いつか転職しても良いと思っている人にとっては、ヘッドハンティングは願ってもない話といえるかもしれません。
ヘッドハンティングされたら?声をかけられたあと
ヘッドハンティングの電話が職場にかかってきたり、直接職場で声を掛けてきた場合は、たとえ興味があったとしてもその場では相手の連絡先を聞いたり、名刺を受取ったりするくらいに留めておき、後日こちらから連絡する旨を伝えましょう。実際、会うことになった時には、まず確認したいことがあります。ヘッドハンターとよい信頼関係を結ぶことができるかどうか、先方がどのような条件の求人を持っているのか、自分のことをどの程度まで知っているのか、という点を見定めます。もし、良い関係が築けそうだと判断したら、そこで初めて、履歴書や職務経歴書といった個人情報を渡すようにしましょう。あくまでも、自分が転職先を「選ぶ」立場であるというスタンスは崩さない方が良いです。
その後、ヘッドハンターが提示してきた求人があなたのニーズとマッチしていることが判明したら、ヘッドハンティングを通して紹介してもらった企業の面接へ向かうといったプロセスに入ります。ただし、ヘッドハンティングの場合は、一般的な就職活動よりも、面接の回数が少ないなど優遇面があることも少なくないようです。
また、ヘッドハントされた後の職種は、販売員としてスカウトされた場合であっても、あなたのスキルと求人先の会社のニーズがマッチしていれば、本社勤務となるなど他の職種に就く可能性は大いにあります。よって、ヘッドハンティングがひとつのきっかけとなって、新たな世界が広がったという場合も少なからずあるようです。
ヘッドハンターの目を惹く人とは?
では、実際に、ヘッドハンターはどのような点を見定めてヘッドハンティングに至るのでしょうか。
たとえば、販売員の場合は、コミュニケーションスキルは高いか、接客力があるか、常連客をどのくらい持っているのか、販売力があるか、笑顔で接客をすることができるかという点をチェックしているようです。そのほかのアパレル本社勤務の場合は、職種によってもさまざまですが、共通していえるのは、コミュニケーション能力が高い人は、多くの企業で重宝されるため、注目される可能性が高いようです。また、実績を上げていたり、デザイナーなどの場合は賞を取っていたり、マスコミで取り上げられたりすると声がかかりやすいようです。
キャリアアップのきっかけに!
必然的に、より優秀な人材を獲得すべく、企業がヘッドハンティングを積極的に利用するのも納得がいきます。アパレル業界は人材の移動が比較的頻繁にあり、転職の多い業界といえます。もし、ヘッドハンティングされたら、年収アップに繋げたり、キャリアパスを探すツールとして上手に利用したいものですね。