アパレルメーカーでの実務経験
転職をする場合は前職までのデザイナーとしての実務経験が非常に重要になります。
転職の際にどこのブランド(または会社)で働いたかだけでなく、何をデザインして来たかも重要になります。
転職を考えている場合は下記をいくつかずつ準備しておくと安心です。
■ デザイン画
■ マップ (来シーズン用の自分なりのマップ作成などするのも手です。)
■ サンプル
新卒の方はポートフォリオを作って持って行く場合が多いです。
見やすくきれいで、かつ個性を表現するように作りましょう。
デザイン力、企画力
ファションデザイナーはデザイン力がもちろん一番重要ですが、デザインだけでなく、企画力も大変重要です。
ターゲットやそのシーズンのテーマに合わせて、何を目的として、どんな服を、どんな素材で、どうやって売るかまでを総合的に企画できる力が必要です。
プレゼンテーション能力
デザイン力や企画力があっても、それをうまくチームに伝えられなければ企画は通りません。そこでプレゼンテーション能力が重要になります。
企画会議では、自分の考えているデザインや企画を、聞く人が納得するように理論立てて、また写真などのビジュアルを使用するなど分かりやすく伝える必要があります。
売り場を想定して、どのような場所において、どんなセールストークをするかなど、細かで実際的な事を加えると伝わりやすいですね。
手先の器用さ
デザイナーは企画段階で絵を描いたり、ちょっとした部分サンプルを作ったり、サンプルを修正したり、手仕事も多い職種。
手先の器用さは必要です。
美的センス
お客様の心をつかんで服を買ってもらうには、「かわいい!」「おしゃれ!」と思わせる美的センスも重要です。
少しの襟の角度やボタン使い、生地の選び方など、ちょっとしたセンスの良さが売れる服を作る要素になります。
ファッション業界・商品への深い知識
毎シーズン違う服を提案するには、ファッション業界、トレンドの動向や商品の流行をいつも追いかける必要があります。
シャネルやグッチなどのハイブランドから、ユニクロなどのロープライスゾーンのブランドまで、様々な動向や情報をつかみ、自分のブランドに合うように噛み砕く努力が必須でしょう。
型紙・縫製・素材への深い知識
もちろんファッションの専門的な知識も重要です。
デザイナーが平面のデザイン画を作ったあと、立体の服にするための設計図である型紙を作る指示をパタンナーに出しますが、その際にデザインの意図が型紙にじゅうぶんに反映されるように、型紙の知識を持って説明しなければなりません。
サンプルや量産の指示を縫製工場に出す場合も同じです。
また、服を作るには素材がなければ作る事ができません。
美しいシルエットが出るような生地を予算内で選ばなければならず、深い素材への知識が必要です。
コミュニケーション力
大きなアパレルのデザインチームは、チーフデザイナーとデザイナー数人で組む事が多く、チーフデザイナーや他のデザイナーとのやりとりが多くあります。
デザイナーは個性の強い人が多いため、スムーズに仕事ができるようなコミュニケーション能力の高い人はとても重宝されます。
また、社内の他の部署や、縫製工場などの取引先との直接のやり取りが多いのもデザイナー。何をどうするのか、分かりやすく指示を出さないと服の生産はどんどん遅くなってしまいます。
ブランドの意図をより深く理解し、うまく取引先に伝える能力も必須です。
デザイナーに関連する資格
必須ではありませんが、あるとより良いでしょう。
洋裁技術検定
パターンメーキング技術検定
ファッション色彩能力検定