ファッションコーディネーターに必要なスキルとは
ファッションコーディネーターは2タイプあり、ひとつは販売系でショップに勤務して店舗の販促・接客のリーダーとして着こなしやディスプレイのアドバイスをする仕事、もうひとつは企画系でアパレルメーカーの企画部門でブランディングや商品企画、イベントや販促の戦略全般を考える仕事です。
どちらの仕事もファッション全般について深い知識と理解が必要であり、特に販売系のファッションコーディネーターは販売や接客に関する知識が必須です。ファッションコーディネーターの仕事はセンスもとても重要であり、常に新しいファッションを研究し、トレンドを自社ブランドに合うように落とし込まなくてはなりません。
それには、膨大な情報を集めて自社ブランド向けにまとめる情報収集能力と分析力も重要です。常にアンテナを張り巡らせ、人よりも多くの情報をゲットするスキルが高いと良いでしょう。
また、どちらも人と多く接する仕事の為、高いコミュニケーション能力が必須です。
ファッションコーディネーターに役立つ資格、検定
■ ファッションビジネス能力検定
http://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html
日本ファッション教育振興協会が実施する検定で、アパレルの商品企画、生産・流通のビジネスについての知識や、アパレル商品企画での造形知識・技術について、ファッションビジネスの幅白い知識を評価する事を目的としています。
1級〜3級の3段階あり、2、3級はマークシート方式で出題内容は「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目で構成されています。1級は記述および選択式の試験で、出題内容は「マーケティング戦略」、「マーチャンダイジング戦略」、「流通戦略」、「マネジメント知識」、「ファッションビジネス知識」に分かれます。
1級のレベルは教育機関などでファッションビジネスに関する専門教育を2年以上履修し、卒業後アパレル・リテール企業で実務経験を5~6年積んだレベルです。
試験は2、3級は年に2回全国の試験会場や教育機関で実施され、1級は年に1回東京会場でのみ実施されます。
■ ファッション販売能力検定
http://www.fashion-edu.jp/sh/sh.html
日本ファッション教育振興協会が実施する検定です。検定の目的は、ファッション販売ビジネスの世界で働くことを目指す多くのファッション教育機関の学生、大学生、一般社会人の人々が、ファッション販売の現場で充分な活躍ができる販売の実務に必要な知識・技術を身につける事、また販売の実務に従事している人には、自己啓発や能力の高度化のために活用をする事です。
上級レベルでは、洗練・熟練したセールス・テクニックと部下指導を含めたセールス・マネジャーとしての能力や、最終的には、お店の運営管理をする店長としての能力を身につけること。そして、それぞれが修得された知識や技術・能力を、試験でレベルごとに評価し、社会に証明することを目的としています。
1級〜3級の3段階あり、2、3級はマークシート方式でA科、B科に分かれ、出題内容はA科では「ファッション販売知識」、「ファッション・マーケティング知識」、「ファッション販売業務」、B科は「ファッション販売技術」、「店舗演出・VP展開」、「ファッション商品知識」を出題範囲としています。
1級は記述および選択式の試験で、出題内容は「ショップ・マネジメント知識」、「販売知識」、「販売技術」です。
1級のレベルは教育機関などでファッション知識やファッション販売技術、ショップ・マネジメントに関する専門教育を2年以上履修し、卒業後ショップでの実務を3年程度経験したレベル。