エリアマネージャーに必要なスキル

- アパレル業界ニュース -
2014年11月23日

アピールできる資格

エリアマネージャーに必要なスキルとは

アパレルのエリアマネージャーは、担当エリアの複数の店舗の売上げを上げてスムーズな店舗運営ができるように管理、監督する仕事です。
担当エリアの店長やスタッフにアドバイスや指導をする立場なので、アパレルや売上管理、店舗運営など様々な知識が必要です。

■高いコミュニケーション能力
エリアマネージャーは担当エリアの店舗のスタッフのいわば相談役。担当店舗の売上を上げる為に、店長をはじめとして多くのスタッフを相手にしなければなりません。スタッフから現状の聞き込みをして問題点を洗い出し、より良いお店になるように、また売上が上がるようにスタッフを指導します。また、本社の各部署との連携も重要で、多くの人と関わる仕事であり、高いコミュニケーション能力が必要です。

■数字管理能力
エリアマネージャーは複数の店舗の売り上げを達成させるべく、店舗ごとの売り上げを分析して、問題点と伸ばすべき点を洗い出し、今後の戦略を店舗と共に考えるため、高い数字管理能力が必要です。店ごと、担当者ごと、アイテムごと、月ごと、週ごとなどの売り上げを細かく見ます。

■情報収集能力
売上の分析や戦略を考えるにあたって、数字の分析だけではなく、他の店舗や百貨店、担当エリアの売り上げ状況などの情報はもちろん、トレンドや気候による売り上げの推移など様々な情報を集めることが重要です。
それらの情報は新聞や雑誌などの媒体はもちろん、人から得るものがとても多く、自ら多くの人に聞き込みをできるかが能力の分かれ目。

■リーダーシップ
エリアマネージャーは複数店舗を担当するので、見なければならないスタッフの数もとても多い場合もあります。そのスタッフ、店長を統率し、会社の目標に向かってチームとして取り組むのがエリアマネージャーの仕事であり、高いリーダーシップが必要です。また、スタッフの愚痴を聞きつつ、時には厳しくスタッフを引っ張って行く能力も問われます。

■小売、接客のプロフェッショナル
店長やスタッフを統率するためには、小売、接客のプロフェッショナルでなくてはなりません。どうやってお客様に接したらよいか、どうやって店舗を運営したらよいかを熟知していることが重要です。

■ 地域の特性、生活習慣、好みを把握して、どのような戦略がそのエリアに効果的か考え、実行する力
アパレルの売上戦略は、担当店舗のエリアによって変わります。色の好みや売れるもの、顧客の年代はエリアや土地柄によってがらりと変わるもの。その土地と客層の特徴を把握し、効率の良い戦略作りができる力が必要になります。

エリアマネージャーに役立つ資格、検定

■ファッションビジネス能力検定
http://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html
日本ファッション教育振興協会が実施する検定で、アパレルの商品企画、生産・流通のビジネスについての知識や、アパレル商品企画での造形知識・技術について、ファッションビジネスの幅白い知識を評価する事を目的としています。

1級~3級の3段階あり、2、3級はマークシート方式で出題内容は「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目で構成されています。1級は記述および選択式の試験で、出題内容は「マーケティング戦略」、「マーチャンダイジング戦略」、「流通戦略」、「マネジメント知識」、「ファッションビジネス知識」に分かれます。
1級のレベルは教育機関などでファッションビジネスに関する専門教育を2年以上履修し、卒業後アパレル・リテール企業で実務経験を5、6年積んだレベルです。
試験は2、3級では年に2回全国の試験会場や教育機関で実施され、1級は年に1回東京会場でのみ実施されます。