おしゃれな街と言えば神戸という言葉は女性であれば、よく耳にするかと思います。
神戸系ファッションは神戸の特に山手エリアの女性が昔から時代の流行に流されず、親子代々長年に渡って培ってきたとされる上品で保守的なお嬢様系ファッションのことです。
このファッションは2000年代に入ると有名ファッション雑誌の多くが神戸特集を組むなどした為、瞬く間に10代の若者ではなく、どちらか言えば落ち着いた20歳前後の女性の支持を得て、全国で流行し、今ではひとつの着こなしとして確立されたものです。
では、この神戸という街を詳しく見てみましょう。
神戸の歴史
神戸は古くから中国大陸や近隣の港と貿易を通じて交流をつづけ、明治時代の神戸港の開港が決まると同時に外国人の居留地の造成が始まり、海外文化も積極的に取り入れ、庶民の間に広がっていったのが今の神戸の基礎となっているのです。
これにより、日本の中でも早くから西洋の上流階級の文化が徐々に根付き、神戸の山の手エリアに住む富裕層の女性が好んだエレガントなスタイルが基礎となり、1970年代にはニュートラと呼ばれる今の神戸系ファッションが出来上がったのです。
2000年代には人気ファッション誌によって神戸のスタイルが取り上げられ、全国に広がった為、
「神戸＝ファッション」という図式が出来上がりました。
ちなみに、神戸の街並みもファッションに通ずるものがあり、神戸の元町エリアには大正時代から残されてきたオシャレなビルが立ち並び、周囲の比較的最近できたファッションビルや飲食店も、街の景観を壊さないよう、外観にはこだわって作られています。
神戸に行く機会があれば、ぜひ一度、神戸元町大丸付近を歩けば、神戸系ファッションの歴史を感じる事が出来るかもしれません。
神戸系ファッションの特徴
神戸系ファッションの特徴は一言で言うと、上品・エレガントであることです。
これは日本のどの地域よりも西洋文化が入ってくるのが早かったことや、昔から高い技術を持つ、いわゆる職人と呼ばれる人達が作る上質な服を好んだとされており、それが背景となっております。
ちなみに、神戸の中心地である三宮の少し西に位置する元町には今でも靴・帽子・スーツ・アクセサリー・革製品など、オーダーメイドで作る職人さんも存在してます。
また、ブランドものに流されないという傾向もあり、海外や東京で流行りのブランドであったとしても品質やデザインが自分に合わないと思えば、着用しませんし、合うものであれば、親子代々引き継がれておばあちゃんが使っていたアクセサリーを孫娘が引き継ぐという事も普通にあるのです。
もちろん全ての女性がそのようなファッションをしているという訳でなく、近年は大型ファッションビルの進出もあり、東京の女性と変わらない服装をしている方もたくさんおられます。
主な商業施設
・ミント神戸（神戸市中央区雲井通7-1-1ミント神戸）
・三宮オーパ（神戸市中央区雲井通８丁目１−２）
・そごう神戸店（神戸市中央区小野柄通8-1-8）
・神戸マルイ（神戸市中央区三宮町 1-7-2）
・大丸神戸店（神戸市中央区明石町40）
・神戸ハーバーランド（神戸市中央区東川崎町1丁目付近）
・クレフィ三宮（神戸市中央区三宮町１丁目４−３）
・ブルメールHAT神戸（神戸市中央区脇浜海岸通2-2-2）
神戸の観光スポット
神戸でファッションを楽しむには、大型ファッションビルがひしめく三宮エリアや、JR高架下・元町トアロードには古くから営業している古着屋さんも多数あり、それらを歩けば様々な神戸の一面を垣間見ることが出来るでしょう。
また女性が好きな日本全国のデパートにあるモロゾフ、ユーハイムなどの洋菓子発祥の地であり、ファッションを楽しみながら、ふらっとおいしいスイーツを食べるという事が出来るのも神戸ならではでしょうか。
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