皆様、日々忙しい毎日をお過ごしと思います。
朝、ぎりぎりまで寝て、電車の中では片時もスマホを離さず、1日中PCに向かって過ごす。人との会話は、緊張感のある会議のみ。ランチはデスクでおにぎり、夜は遅くまで残業。こんな生活を続ける方は少なくないと思います。脳学者によると「このような現代人の生活こそがストレスに影響を与え、最悪の場合、うつ病の発症に」繋がるとのことです。
このような心が不健康になるのは、脳内物質であるセロトニンの減少が一因のようです。
セロトニンは、俗に「幸せホルモン」と言われる。その機能は、まず朝目覚めるときに分泌される。2つ目は心をポジティブに保ち、集中力を高めること。3つ目は、副交感神経と交感神経のスイッチを適切に切り替え、自律神経のバランスを整える。つまり、セロトニンが適正に分泌されていれば心、技、体のすべてがいい状態に保たれる。不規則な生活をではセロトニンは適正に分泌されず、心、体のバランスを崩してしまう。
では、セロトニンの分泌を活性化させるには、まずは適切な睡眠。きちんと眠れば目覚めた時に分泌量が上がる。時間の経過とともに目減りしていく。減らさないために、一つは体を動かす。一定のリズムで呼吸し歩くこと。二つ目は気の置けない仲間とのリラックスした他愛のない会話。不思議なことにメールでのコミュニケーションでは、セロトニンは増えない。できるだけ歩き、家族や友達との時間を過ごし、夕食後にスマホ、PCを使わないのがセロトニン分泌には理想の生活である。
せめてランチの取り方は、仲間と行くか、趣味の本を読みながらでリラックスすることが大事である。決して仕事しながらのランチは、カッコ良くない。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)