あるITメーカー企業が「立ち会議」を始めたのが2000年。
「サッと集まってものごとを決め、サッとモノ作りに取り掛かる」「分厚い資料の作成や事前の根回しもヤメ」また、椅子付きの会議用テーブルは、来客用を除いて廃止し、1メートルの立ち会議用テーブルに切り替えた。
その結果、1回あたりの会議時間は短くなる。以前丸1日かかっていた経営会議は2時間程度で終わる。長時間立ち続けるのは誰もが嫌うため、会議に集中し全員で結論を導く雰囲気が出る。また情報共有が密になり意思決定までの時間が短縮し、人と人との物理的・精神的距離が縮まり一体感が出る。当然、スペースの削減を高める。ここから情報やモノの流れる速度が向上し、時短への対策として応用できるのでは。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)