「フリーランスと企業の協業時代」

- コンサルタントの独り言 -
2017年11月28日

フリーランスの職種で最も多いのは「接客・作業系」。次に続くのは経営企画、人事、財務経理、法務、マーケティングといった本社スタッフの「ビジネス系」。ここでなぜ本社スタッフ職種のフリーランスが増えているのか。企業内で働くことが当然としてきた人たちの中に、働き方に疑問を感じる人が増えてきている。人事異動で職種転換を余儀なくされる、育児、介護などの事情で残業、異動、転勤などに応えられなくなってきている。ここから専門性を持つ人たちがフリーランスとして最前線に戻ってくるケースがますます増える。

企業側も事業環境の複雑さ、変化スピード感からあらゆる職種で求められる専門性が高くなってきている。これが自社戦略、商品開発など外部に任せたことがない領域であっても社内にプロがおらず、人材獲得競争が激しい中、正社員獲得が難しいのであればフリーランスの外部専門人材を活用せざるを得ない。フリーランスのプロと協業することでアウトプットの質や生産性の向上やスピード感を実感する企業がますます増えていくであろう。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)