先日、新聞で業界の「常識」を壊した企業が、新たに生まれた破壊者に変化を迫られているとの記事があった。その企業はかつてアパレル(企画製造卸)企業を崩した製造と小売りを一体化したファーストリテイリングである。
それは急速なデジタル化により小売業は情報産業とサービス業だけになり小売業も縮小していくとの予測が出ている。このデジタル化は消費者個々人の嗜好を生産に直結し製造から顧客までをつなぐ姿に変わっていくだろうと。つまりECと小売業が融合し、存在意義のある企業だけが生き残り、顧客のためになっていない企業は淘汰されることが、世界レベルで進む。その為にグローバル化とデジタル化を軸にECと小売りがすべて融合した企業体を目指すと柳井氏は言う。今後、店舗も「そこでしか買えない」商品やサービスを提供する場になり、着こなしの提案から商品情報の提供とグローバルに根ざした店になり、従来の店舗を標準化したチェーンストアの時代は終わったと言う。
そうしたなかアマゾン、アリババが収益を上げ大手スーパー、小売業を買収の動きが激しくなっている。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)