コロナ禍をきっかけに会社と社員の関係に変化が見られるようです。
それは会社から離れていても、上司の顔を見ていなくても仕事ができる。これまでの会社を中心に見ていた目線が実際の職務に向いてきている。すなわち組織への意識が薄れてきている。いわゆる日本の「就社」意識が変わってきた。
働き手が自分の人生を自分の手に取り戻してきている。個人が組織から離れ、自立していくマインドは世界中に広がっている。自立していくためには社員が自分のキャリアを歩んでいけるインフラが必要であり、企業が望まない分野でも自身が学ぶことが必要になっている。
人材育成は企業がやるものになっているが、個々人で「リスキリング」のプログラム開発が重要である。これからは会社の命令に従順な人材から自ら意思決定し、アイデアを出す社員が高く評価され、報酬も与えられるという変革に対応することが求められる。
文／島崎淳 (Jun Shimazaki)
