明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
昨年来より人手不足や転職の増加で主導権が社員に移り、職場環境が良くても成長機会の乏しい組織に背を向ける傾向が表れている。資本市場も人材育成力のある企業に投資を絞り始め、社員の「自立」が企業に新たな生き残りの条件を突きつける。転職理由としては、年功序列を基にした職場の「緩やかな時間」だ。
管理職につけるのは、早くても30代後半から、評価は同年代で横並び。ここにいると社外で通用しなくなるという不安が募り、居心地のいい会社に別れを告げる人が増えている。転職をスキル習得できない職場からの「脱出」と位置づけ、成長にもタイムパフォーマンスを追求する。
このように大企業から新興企業への転職した35歳以下は5年前の18倍になっている。年齢に関係なく大きな仕事を任され、速く成長できる環境に引き寄せられている。
少子高齢化での人材不足はさらに深刻化になり、多様な働き手に向き合った上で処遇の横並びから脱し社員の成長を支援できない企業は存続がおぼつかなくなるであろう。
今年は自身のキャリアを自立的に考えて行動する年になるよう願っています。
文/島崎淳 (Jun Shimazaki)