「アルムナイ」とは

- コンサルタントの独り言 -
2024年07月01日

今、退職した人を呼び戻す「アルムナイ」制度が広がり、退社する社員と企業の対話の重要性が増している。

アルムナイ(alumni)の語源は、「卒業生、同窓生、校友」を意味する英語「alumnus」の複数形です。企業にとっては、自社の退職者・元社員にあたる関係性の人材を指します。

これまでの日本社会では、一度退職した社員が同じ企業に戻ってくることはレアケースでした。しかし最近は企業が元社員の能力を評価し、本人が希望すれば再入社するケースが見られるようになっている。企業の中には、元社員を自社に迎え入れる「アルムナイ制度」という名称で制度化しているようである。

これは、人不足、雇用の流動化が進み有望な中途採用をスムーズに採用したいという企業のニーズの表れである。人材会社データでは離職後に再入社できる公式な制度を設けている企業は8.6%。うち5000人以上の企業では20%と大企業で多く導入される傾向にある。

ただ辞め方次第では戻りたくなった時に戻りづらいこともありえる。将来戻ってきて欲しいといった声掛けをされるためにも退職交渉の仕方が将来のキャリアに関わってくる可能性もある。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)