アパレル業界への就職を希望する際、志望動機はどうしたらよいか悩む方も多いと思います。面接では志望動機は必ずと言って良いほど聞かれるため、十分な対策が必要です。ここでは志望動機の具体例にも触れ、どのような志望動機にしたらよいか、いくつかのヒントを見てみたいと思います。
<重要なのは「自分の強み」と「なぜ御社なのか」のセット>
面接官は応募者が採用のニーズにマッチしているのかを面接で見極めます。応募者が自社で働いた際に戦力となるのか、また本気で自社で働く気があるのかなどを面接中に判断しなくてはなりません。したがって、志望動機では自分が戦力になると思わせるような自分の強みと、なぜ応募する企業を選んだのかを明確に説明できるようにしましょう。
これらは両方盛り込む事が重要です。自分の強みだけでは、なぜこの企業を選んだかが分かりませんし、企業を選んだ理由だけでは、応募者がそのポジションにマッチして戦力になるのか分かりません。
<志望動機を考える ワークシートを作成しよう>
志望動機を考える際にはエクセルなどに、企業の研究と自分の強みをまとめたワークシートを作成すると便利です。
ワークシートはまず、企業についてまとめます。事業内容や業態、主要な販売先、競合他社のアパレルブランド、募集しているポジションの仕事内容などを項目に分けて簡潔に書き込みます。その企業に魅力を感じる点を書き加えると志望動機に繋がりやすくなります。
つぎに自分の強みやそのポジションに貢献できる点などを書き加え、応募する企業の詳細とそれに対する自分の強みがセットで見られるようなワークシートが完成します。
それを見ながら志望動機を考えると、とても作業が楽になります。
<アパレル未経験 志望動機の具体例>
では、具体的な志望動機の例を見て行きましょう。まずはアパレル未経験の場合の志望動機の例です。
◾︎販売員アルバイトの志望動機
「私は御社のショップの長年のファンで、商品も何度も購入させていただいています。商品だけではなく、御社の接客は他のブランドと大きく違う魅力があると思っています。御社の接客は、お客様の目線で一人一人にパーソナライズされており、他社よりも格段優れたサービスで真の価値観があると思う為、今回応募させていただきました。私はホテルのレストランで3年間のアルバイト経験がありますが、その時に培ったお客様一人一人をおもてなしする一流のサービス精神は、御社でも貢献できる強みだと思っています。」
◾︎新卒の志望動機
「私はファッションが大好きで、大学時代も毎週末百貨店やファッションビルで色々なショップを見てきました。御社の商品展開は、月に一度新作を展開するという他のブランドにはない面白いもので、ショップを訪れるたびにワクワクし、大変魅力を感じている為、今回御社の販売職に応募しました。私は高校時代からバスケット部で運動をしており体力には自信があります。部活ではチーム作りの中心となって部内のコミュニケーションを良くする活動を推進しました。販売職もチームワークはとても重要と聞きます。御社においては、持ち前の体力と共にチームワークづくりの経験を活かして売上を上げるのに貢献したいと思っています。
<アパレル経験有り アパレル転職者の志望動機の具体例>
次にアパレル経験有りの転職者の志望動機の具体例を見てみましょう。
◾︎販売員の転職志望動機
「私は、御社の競合でもある百貨店のキャリアブランドの○○で4年間勤務してきました。御社のブランドでは店長や販売員と本社とのつながりも深く、販売員の声がものづくりに大きく反映されると聞いて、大きな魅力を感じています。私は店舗の売上が上がることにとてもやりがいを感じ、個人の売上を上げるのと同時に店舗の売上が上げる事に対して様々なアクションプランを実行しました。結果的に個人の売上は店舗1位をキープし、店舗の売上も全国20位から5位になりました。御社では本社の一員として、全店の売上が上がるように貢献したいと思っています。」
<敬遠される志望動機は?>
最後に、面接で敬遠される志望動機はどのようなものか見てみましょう。
◾︎「とにかく服が好き!」
アパレルを志望する人で陥りがちなのは、服が好きというアピールばかりの志望動機。アパレルを志望する人は大抵服好きなので、その応募者の中からあなたを選ぶ理由が必要です。なぜその企業か、自分の強みなのかをしっかりアピールしてあなたを選ぶ理由を伝えましょう。
◾︎自分の強みばかりを主張した上から目線の志望動機
志望動機は、いかに応募する企業を研究して、なぜその企業を選んだのかという理由を書くことが重要です。自分の強みだけを主張する志望動機は、応募する企業について考えていない一方的なものに受け取られてしまいます。応募する企業への情熱をきちんとアピールしましょう。
◾︎「御社の経営理念に共感しています」
志望動機はできるだけ具体的に書くことがポイント。「経営理念に共感しています」などの抽象的で、ホームページの会社情報をさらっと見ただけのような志望動機は敬遠されます。もっと良く企業を研究して、本当にその企業で働きたいという気持ちを伝えましょう。
志望動機は自己PRと共に面接で重要視されるポイント。企業研究や自分の強みの洗い出しをしっかりして、具体的で分かりやすい志望動機を作り上げてください。