アパレル勤務の男性の将来は

- アパレル業界ニュース -
2015年04月01日

746

アパレルショップの男性スタッフの中には、「給料が低いのではないか」「休日が不定期なのでは」「ずっと続けていけるのか」「男性服は女性服に比べて多くない」といった理由で、将来について不安を抱えている方もいるようです。果たして、アパレルショップの男性スタッフに将来性はないのでしょうか?

1.アパレル勤務の男性

アパレルショップで働いている男性のイメージは、おしゃれでファッションセンスが良く、見た目が良い、というイメージがあります。また、業務の性質上、物腰が柔らかい、挨拶ができる、笑顔が良い、サービス精神がある、コミュニケーション能力に長けている、営業力がある、忍耐力がある、チームワークがある、清潔感がある…といったイメージを持っている方も多いことでしょう。

2.将来は?

そんな華やかなイメージのあるアパレルショップの男性スタッフのキャリアには、どのようなものが考えられるのでしょうか。

●マネージャー・店長・店長候補へ
アパレルショップで数年間、スタッフとして働き、キャリアと実績を積み、ショップのマネージャー・店長・店長候補になる人も多くいます。主な業務内容は、ショップのリーダーとして、店舗スタッフの指導・育成と、ショップの売上や利益を伸ばすことです。お客様のニーズを察知するマーケティング力や指導力、決断力が求められます。

●本社勤務へ
本社の機能は、総務系(人事・財務・会計・審査・法務・情報システムなど)、購買系(バイヤー・サプライチェーン構築など)、デザイン系(デザイナー)、店舗管理(新規店舗用地取得など)、物流系(在庫管理・配送管理など)、経営企画系(事業戦略自体の構築)などになります。アパレルショップのスタッフから直接本社勤務になる場合は少なく、まずはショップの店長となり、実績をあげてから本社勤務へ転属するという流れになるでしょう。

また、本社採用試験が整備されている企業もありますので、興味のある方は調べてみましょう。本社勤務後は、努力次第で、課長、部長、事業部長などの役職にキャリアアップし、その後に経営陣に加わる男性も見られます。

●バイヤーへ
アパレルショップのスタッフとして働く中で、販売業ではなくバイヤー業に興味を持ち始め、キャリアチェンジをするという場合もあるでしょう。ファッションセンス、市場や売れ筋商品に対する分析力、交渉力が求められるでしょう。

●他ブランドへ
販売職が好きな方は、いまのショップが展開しているブランドのターゲット層から外れてしまった場合などに、年齢に応じたイメージの他ブランドへ転職したり、カジュアルショップから高級ショップへとステップアップし、販売業を続ける方も多いことでしょう。

●独立開業へ
自分のショップを持ちたい!と思った人の中には、独立開業を志す人もいます。リアル店舗の経営を始める人もいますし、ネットショップを立ち上げる人もいるでしょう。独立開業するには、販売力やマネジメント、バイヤー業務など幅広い能力が求められるのでハードではありますが、やりがいも多いことでしょう。

また、自分の専門分野やキャリア、蓄積したノウハウを活かして、コンサルタントとして独立開業をする場合もあるでしょう。販売スタッフとして経験を積んだ後、接客・CS(お客様満足度)マナー・販売サービスを向上させるためにアドバイスを行います。さらに、店長クラスの業務を経験した後であれば、店舗運営のノウハウを紹介することも可能ですし、自分のショップを立ち上げた経験のある方は、ショップ開業コンサルティングとして、独立開業で成功するための方法などについてもアドバイスすることが可能でしょう。

3.最後に

アパレルショップの男性スタッフの将来性はさまざまです。まずは、販売業に興味があるのか、ファッション全般に興味があるのか、ブランドに興味があるのか、経営に興味があるのか、と言った点についてじっくりと考えてみましょう。

どの方向へステップアップしていきたいのかが見えてくるでしょう。また、スタッフとして働いて得たキャリアとスキルはあなたの一生の宝物です。それをもとに、自分の将来の姿を思い描くと良いでしょう。