以外といつまでも働ける?アパレル業界
アパレル業界は若くないと働けないのでは?年を取ったらどうするの?
アパレルは若いうちでないと働けないイメージがある方も多いと思います。実際ヤング向けのブランドの販売員の募集などでは、要項に「20歳前後の」、「20代が中心の」などの実質的な年齢の基準を設けているブランドもよく見られます。
しかし実は、2007年10月施行の雇用対策法において、求人する際に企業は一部の例外を除き、年齢制限を設けることが禁止されました。
この事によって、以前は応募資格に「25歳まで」などと書かれていましたが、そのような制限は一部の場合を除いてできなくなり、年齢による区別のない、均等な働く機会が与えられるような改善となりました。
では実際働いている現場はどうなっているのでしょう。
服は全ての年代の人が着るもの。様々な年代にそれぞれのニーズがあります。
例えば百貨店などを見てみると、下の階ではヤング向けのショップが並び、若い販売員が働いていますが、上の階に行くにつれてキャリアやミセス向けのショップが並び、販売員さんの年齢も上がっていきます。
さらに上の階の子供服のブランドなどでは、孫にプレゼントするお年をめしたお客様も多いため、30〜50代の販売員が活躍している場合も多く見られます。
またファッションビルでも、例えばユナイテッドアローズなどでは50代、60代の販売員が一線で活躍されています。
このように、アパレルの販売員では10代から60代くらいまでの方が幅広く活躍されているのを見られるでしょう
一方、本社の企画や営業職ではどうでしょう。
本社勤務では、一般的な企業と同じように20代から50代の幅広い年齢の人々が働いています。
MDや営業職を経て、50代くらいから会社の役員になる場合もあり、努力次第でいつまでも働けるでしょう。
デザイナーやパタンナーでは、結婚や出産を経ても仕事を続ける人も多く、会社を辞めてもフリーで仕事をしている人もいます。
アパレル業界は、実際は意外と長く働ける職場と言えますね。
30代で未経験でもアパレルで働けますか?
「30歳を過ぎていてアパレル未経験なのですが、どうしてもアパレルで働きたくて… 可能ですか。」
このような質問が少なくありませんが、ブランドや場所の選択肢を広く持てば、販売員では不可能ではありません。
実際35歳を過ぎて未経験の方が有名なラグジュアリーブランドの販売員に転職した例などもあります。
また、本社の企画やPRは未経験ではかなりハードルが上がります。しかし、30歳を過ぎてパタンナーの勉強を始めて有名な国内アパレルに転職したり、40歳を過ぎてから他業種のPRから外資系アパレルのPRになった方もいるので、あきらめないでチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
お店によっては若くない販売員の方がかえって人気あり
販売員では、若いブランドなどでもショップのある地域によって、実際にお店に来る客層の年齢が高い場合があります。その場合では、若い店員に接客されるよりも、かえって体型の悩みなどを話せる同年代の販売員の方が人気がある事も。
また、年長者ならではの経験と実績が売上を伸ばすのに貢献する事も多くあります。名物販売員、名物店長として50代まで活躍されている方も少なくありません。
募集要項よりちょっと年齢が上なのですが…
ヤング向けのブランドで、「20代中心」と書かれている販売員の募集。少し年齢が上でも大丈夫でしょうか。
アパレルの販売員の募集要項に年齢に関する条件がある場合、その多くはそのブランドの服を着こなせるか、という部分がポイントとなるようです。
ただし、この年齢制限は厳密でない場合がほとんど。何歳か年齢が上でもそのブランドにマッチしていれば採用される可能性はあります。
一度コンサルタントなどに相談してみるのが良いでしょう。