アパレルECの将来!オンラインショップが担う今後の市場規模とは?

- アパレル業界ニュース -
2015年07月24日

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いまや業界を問わず一般的な商取引となったEC(イーコマース)。オンラインショップなどがその代表ですが、アパレル業界のECの市場規模はどのようなものでしょうか。現状と今後の展望について見てみましょう。

日本のアパレルEC市場の今とこれから

日本のアパレルECは、2013年現在、1.4兆円規模と言われており、2020年には、85.7%増の2.6兆円規模に拡大すると予想されています。その背景には、お買いもの世代である20代から60代へのパソコンやスマホの普及が関係していると言われています。実際、2000年に入ってから、デパート業界は縮小傾向にあり、それに反比例するかのように、ECでの売り上げは拡大しています。
これまではデパートやモールなどで展開していた店舗も、いわゆるリアル店舗のみならず、同時にネット販売も行うのが一般的となっています。

ただし、対面販売だったり、商品を手に取って、時には身体に合わせてみてから購入するという方法が主だったアパレル業界で、ECが伸びていくにはさまざまな難点がありました。たとえば、「実際に手に取ることができないので着心地が分からない」「試着ができないのでサイズが合わないかもしれない」「コーディネートを指南してくれる人がいないので買ってもうまく着こなすことができない」などが主なデメリットです。それらを克服するために、さまざまなECが対応策を講じ、現在、ECは飛躍的な伸びを更新しています。たとえば、「色やサイズ違いなど、購入後○週間以内なら無料で交換・返品が可能」「送料無料で、一度に○点まで無料で試着可能」など、自宅をフィッティングルームにする方法で、まるでリアル店舗でお買い物をしているかのように、試着してから購入することを可能にしました。また、ショップのスタッフや読者モデルなどが服を着こなし、SNS上などで紹介することにより、さまざまなコーディネートの提案を打ち出すことに成功しています。

また、フラッシュセールサイトもアパレルECの盛り上げに一役買っていると言えます。フラッシュセールサイトとは、毎日日替わりでさまざまなブランドの商品がディスカウント価格で買うことのできるサイトです。ごくわずかな期間限定のセールのため、特別感がある上、シーズンオンの最新アイテムもお得に購入することができるため、ファッション好きの人々の間で注目を浴びています。

アパレル市場が縮小していると言われて久しいですが、このようなECの発展がアパレル業界の救世主となるかもしれません。今後、ショッピングモールやフラッシュセールサイトのほかに、どのような新たなビジネスモデルが生まれるのか、注目したいところです。

どんな人が働いているの?

では、具体的に、アパレルのECではどのような求人があるのでしょうか。たとえば、メーカーや倉庫との折衝を行うMD、売上や市場の分析を行い、プロモーション展開について企画を行うプランナー、商品を仕入れるバイヤー、サイトのバナーなどを作るデザイナー、コンテンツを更新するWebデザイナーなどの仕事があります。このほかに、SNSやメールマガジンなどのプロモーション業務を担う部署があったり、自社で倉庫を持っている企業の場合は、商品在庫を管理する業務や注文があった商品を実際にお客様に発送したり、返品を受け付ける業務もあります。また、自社でモデルを採用し、商品ページに掲載するところでは、カメラマンやスタイリストといった職業の方も働いています。

ファッションに興味があるなら!

アパレル業界のECは、スマホなどの普及と、ECそのものの進化により、今後、大きく成長していくことが見込まれます。お客様と直接コミュニケーションをとるような対面販売には自信が無いけれど、アパレル業界やアパレルの小売業に興味があるという人、ネットビジネスに興味のある人にはぜひチャレンジしがいのある仕事と言えるでしょう。

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