グレーダーに必要なスキル

- アパレル業界ニュース -
2014年11月23日

グレーダー

グレーダーに必要なスキルとは

グレーダーは、パタンナーが作成した服の設計図の元であるマスターパターンから、それぞれのサイズ別、号数別の型紙を作成する仕事で、デザインを崩さずに大小の寸法を決めてゆく、とても重要な仕事です。
その為、服の専門的な知識のみならず、正確さや根気強さが求められます。
グレーダーはパタンナーが兼任することも多い事に見られるように、パターンメイキングの知識も必要とする技術者です。
グレーダーになるには、服飾系の大学・短大、専門学校でファッションの幅広い知識と服飾の技術専門知識を勉強してアパレル企業に就職する事が多いようです。
グレーディングの作業はCADによって行う場合が多い為、パソコンのスキルも必要となります。

グレーダーに役立つ資格、検定

■CAD利用技術者試験
http://www.acsp.jp/cad/index.html
コンピュータソフトウェア協会が主催するCADオペレータに関する試験で、CADシステムの操作や設計・製図業務、ハードウェア、ソフトウェアと、それに関する業務知識を認定する試験です。
3次元試験には1級、準1級、2級があり、CAD利用技術者試験には1級、2級、基礎試験があります。
試験は年に2回(基礎は随時)行われ、実技と筆記があります。実技試験は編集・レイヤ設定能力、トレース能力、投影能力などが試され、筆記試験は製図の知識などが問われます。

■パターンメーキング技術検定
http://www.fashion-edu.jp/pt/pt.html
日本ファッション教育振興協会が実施する検定で、パターンメイキングに必要な知識や技術力、ファッションに関する理解と知識を評価する検定で、1級〜3級の3段階からなります。
試験は年に1回東京と大阪で実施され、それぞれの級で筆記試験と実技試験があります。
3級は服飾専門学校で1~2年間ファッションの知識・技術とパターンメーキングに関して学んだ人を対象としており、1級はパターンメーキング技術の専門課程を経て、アパレル企業でパターンメーキングの実務経験を5~6年程度積んだレベルを想定しています。

■洋裁技術検定
http://www.fashion-edu.jp/other/other.html
日本ファッション教育振興協会が実施する検定で、洋裁に関する知識・技術を身に付け、それらを生かしての活躍を希望する人に、学んだ知識や技術を基準によって審査し、その能力を社会に証明することを目的としています。 学んだ知識・技術をレベルごとに「初級」、「中級」、「上級」に区分し試験を実施しています。
受験対象は、日本ファッション教育振興協会が認定した学校の学生のみで、試験は毎年1回行われます。
試験は理論と実技に分かれ、理論では洋裁用語や用具、服装常識、日常着の一般的な素材知識、基礎製図などが問われ、実技では、婦人、子供服の平常着の制作などが課されます。

■色彩検定
http://www.aft.or.jp/
公益社団法人色彩検定協会が実施する色に関する知識や技能を問う試験です。
色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験で、1994年には文部省の 認定をうけ、名称も「文部省認定ファッションコーディネート色彩能力検定」と変更して 現在に至っています。

1級〜3級の3段階からなり、試験は1級は年1回、2、3級は年に2回実施されます。
試験内容は、色彩と文化、ビジュアル、光と色、インテリアやファッション、プロダクトなど幅広く出題されます。