服が好きな人もそれほどでもない人も、セレクトショップに訪れた事のある人は多いのではないでしょうか。それでは、セレクトショップとは一体何でしょう?そう聞かれると、正確に答えられる人は多くないかもしれません。
今回はセレクトショップとは何かを詳しく見てみましょう。
1. アパレルブランドとセレクトショップ
セレクトショップとは、色々なアパレルブランドの服や雑貨をそのショップのテイストでセレクトして、バイイング・販売している小売形態です。
アパレルブランドとは、洋服や服飾雑貨のデザイン・企画・製造・卸しなどを自ら行い、ブランドとして展開している形態です。
日本のアパレルブランドとして有名なのは、コム・デ・ギャルソンやアンダーカバー、サカイなどのコレクションブランドや、エモダ、ダブルスタンダードなど基本的に日本で展開しているドメスティックブランドなどが多数あります。
また日本で展開している海外のアパレルブランドでは、シャネルやルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブランドから、カルヴェンやアクネなどの比較的新しいブランド、ZARAやH&Mなどのファストファッションまで様々なブランドがあります。
セレクトショップでは、これらの海外・国内のアパレルブランドの中でも自社のテイスト、客層、価格帯に合わせたブランドの服や雑貨をセレクトしてバイイングをし、ショップで販売しているのです。
2. セレクトショップのプライベートブランド
有名なセレクトショップにユナイテッドアローズやビームス、シップスなどがあります。
「好きなブランドは?」と聞かれて、これらの名前をあげる人もいるのではないでしょうか。ユナイテッドアローズやビームス、シップスはセレクトショップの小売形態ですが、同時に自社のプライベートレーベルを持ち、企画・製造をしてショップで販売をしています。
よって、これらのショップでは、海外・国内からバイイングした商品と、自社で製造した商品を両方扱っているのです。
3. セレクトショップの仕事
では、セレクトショップでのお仕事は、どのようなものがあるのでしょうか。
職種別に見てみましょう。
◾販売員
セレクトショップの販売員はとてもおしゃれな人が多く、とても華やか。アパレルの販売員でも人気の高い仕事です。
様々な海外・国内ブランドを扱う為、服やトレンドの深い知識が必要です。
社員割引でショップで取り扱う商品を買える場合が多いので、服好きにはたまらない仕事かもしれません。
◾バイヤー
海外・国内の様々なブランドから、自社のテイストに合った商品をセレクトしてバイイングする仕事。パリやミラノの展示会を巡って商品を探すなど、セレクトショップでもとても華やか。一方、原価計算をしたり、品質について細かくチェックしたり、意外と地味な作業も多いのも特徴です。
◾MD
MDとはマーチャンダイザーの略で、年間の販売計画や商品の展開、仕入れ数量など数値面での企画を主に行う職種です。数値面だけでなく商品の企画や販売戦略づくりも行うマルチタスクな仕事が特徴。大変ですが、やりがいのある仕事です。
◾仕入れ
海外、国内からの商品の仕入れを行う仕事。仕入先への発注や納期管理、時には品質管理などを行う場合も。英語や貿易の知識があるとより重宝されます。
◾PR
雑誌やテレビ、新聞広告などで商品のPRをし、販売促進を行う職種。雑誌社とのタイアップ企画を組んだり、商品貸し出しをしたり、カタログを作成したりする仕事です。有名人に会えたり、イベントやパーティーに参加したりと華やかな場面が多くあり、人気の職種です。
◾営業
店舗の売上を管理したり、ショップの入っている百貨店やファッションビルの担当者とのコミュニケーションや交渉をする仕事。店舗毎の売上目標を設定し、それが達成できるように店舗へ働きかけ、売上を達成できるようにします。
セレクトショップはアパレル企業でも、国内外の様々なブランドを取り扱い、また自社ブランドの企画・製造も行うとても魅力的な形態です。販売員はもちろん、バイヤーやMDなど、普通のドメスティックアパレルブランドでは味わえないような仕事の経験が出来ることも。
セレクトショップで働く事を希望している人は、ぜひトライしてみたらいかがでしょうか。