1. みんなの憧れ！セレクトショップのバイヤーの仕事ってどんな感じ？
ファッション業界で働きたい人が憧れる事の多いバイヤーの仕事。特にセレクトショップのバイヤーはとても人気です。世界中のおしゃれなものを買い付けしに飛び回っている、そんな華やかなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
今回は、そんなみんなの憧れ、セレクトショップのバイヤーの仕事がどんなものか見てみましょう。
2. バイヤーとは
バイヤーとは何でしょうか。一口にバイヤーというと、「買い付けをする人」全般を指します。アパレル以外も視野に入れて考えると、野菜を買い付けする八百屋さんもバイヤーですし、商社などで鉄鋼を買い付けする人などもバイヤーです。
では、アパレルのバイヤーはどうでしょう。何となく、おしゃれでセンスの良い人が素敵な商品を見つけてくる、というような印象を持っている人が多いでしょうか。
アパレルのバイヤーはブランドや小売の形態、企業によってかなり差がある仕事です。
その中でもセレクトショップのバイヤーは、みなさんが想像しているように、世界、日本のブランドや展示会を巡って自社のショップのテイスト、客層に似合うような商品を買い付けする仕事が大半です。
一方、日本にも拠点を置いている海外ブランドなどでは、自社ブランドのみの商品を日本のショップのために買い付けを行う人がおり、その人々もバイヤーに当たります。
3. セレクトショップのバイヤーの仕事
では、次にセレクトショップのバイヤーの仕事内容について見てみましょう。
セレクトショップのバイヤーは、企業によって差はありますが、服、バッグ、シューズなどのようにカテゴリーごとに担当者が分かれていて買い付けを行う場合や、小さなブランド・ショップでは、1人が買い付け商品全部を担当する場合があります。
買い付けは、春夏、秋冬などのシーズン毎に行われます。年に2回から4回の買い付けが一般的でしょう。
シーズン毎に海外や日本で洋服や雑貨の展示会が行われ、そこにバイヤー達が集まって買い付けを行います。合同展示会では、会場内にはいくつものブランド、メーカーがブースを持ってサンプルを展示して商談します。
フランスやイタリアの展示会などでは、ワインやオードブルを持ち込んで来場者に振る舞うブランドなどもあり、日本ではないような素敵な雰囲気を味わえます。
また、ブランドやメーカーの個別の展示会も開催され、バイイングのシーズンは展示会を何件もはしごする事も。帰りには、両手いっぱいのサンプルやパンフレットなどを持ち帰る事も多く、バイヤーは体力、忍耐力が必要な仕事でもあります。
展示会などでオーダーする際は、そのシーズンにいくら買うという予算がバイヤーに渡されます。その予算に応じて、MDと共に何をどれくらい買い付けするのかを事前に決め、カテゴリー毎の予算の振り分けをしてバイイングにのぞみます。
バイイングでは、何を何個買うのかをその場で決めないとならない事も多く、その商品が本当に売れるのかを即時に判断しなければならい場合もあるので、高いスキルが必要になります。
ショップが全国にある場合、東京で売れるものと関西エリアで売れるものが違ったり、大きな路面店と小さな店舗とでは売れ行きが違ったりします。その為、全国の店舗を視野に入れて、その地域や店舗の特性を考えてバイイング数量を決める事もあり、高い数値管理能力が必要となる事も。
その他にも現状把握や情報収集の能力、トレンドやデータの分析能力など様々な能力や経験が必須です。
センスが良いだけではバイヤーにはなれません。
4. セレクトショップのバイヤーになるには
前項にあるように、バイヤーになるには様々な高い能力や経験が必要です。
その為、バイヤーのポジションの求人は経験者のみがほとんどです。
ただし、セレクトショップのバイヤーは販売員出身の人も多くいます。販売員は店頭で何が売れるのかをよく熟知しており、ブランドについても転職者よりも分かっています。また、販売員出身者は憧れのバイヤー職に就くとモチベーションも高く、良いバイヤーになる事も多いようです。
5. バイヤーのやりがい
バイヤーは海外を飛び回っておしゃれなアイテムを買い付けする華やかな職業と思われますが、それだけではなく、買い付けに対しての売り上げのプレッシャーも多いポジションです。情報収集や分析など十分に努力して売上を上げると、とてもやりがいを感じるそうです。
また、お客様が商品をとても気に入ってくれたというフィードバックも大きなやりがいになります。
セレクトショップのバイヤーは人気も高く求人もそれほど多くはない為、アパレルの職種ではハードルの高いポジションです。しかし、販売員からバイヤーへの道もあるので、セレクトショップのバイヤーに憧れている方はぜひ頑張って下さい！
