冷静な判断力
バイヤーはセンスだけでなく、数値に基づいて売れる商品をセレクトしなければなりません。
客観的に市場を分析して売れるものなのか、自社の売上げの分析のデータに基づいているのかを判断してバイイングします。
自分の好きな物を大量に買って在庫が残ってしまった！などの失敗は許されないのです。
先のトレンドを読む力
バイヤーは今流行っているものの情報収集だけではなく、今後流行る商品の予測をして買い付けをしなければなりません。
買い付けの契約をしてから半年、一年後に納品される事が多いため、その頃にばっちりあったものをセレクトする先読みの力が必要です。
その為にはハイブランドのコレクション情報をくまなくチェックしたり、実際にショップを回って次に売れそうなものの芽を発見したり、インターネットで広く情報を集めたり、人脈をたどって情報を聞き出したり、あらゆる努力が必要になります。
ファッションセンス
客観的に冷静に判断しなければならないバイヤーですが、当然ファッションセンスも必須です。
お客様が「かわいい！」「買いたい！」と思うものをセレクトするには個人のセンスもとても重要になります。
セレクトショップのバイヤーさんなどは、やはりおしゃれな人が多いですね。
語学力
海外でバイイングする機会も多いバイヤー。語学力（特に英語）は必須です。
現地でオーダーして契約を結ぶ場合もあり、貿易書類を解読できなければなりません。
また、現地のメーカーと直接交渉できる会話力も必要です。
リサーチ力
バイヤーは常に新しいものを探し出さなければならないため、いいものを作っているメーカーの新規開拓や、売れているものをリサーチする力が必要になります。
より多くの情報の中から、本当に売れるものを見極めるのは高いリサーチ能力が必要です。
例えば、ワールドカップやオリンピックの開催国であるブラジルの商品が街に並びましたが、ブラジルのメーカーでクオリティとオシャレ度合いが高いメーカーを見つけるのは至難の業。
色々な情報を駆使して仕入れ先を選定しなければならなかったようです。
体力・忍耐力
日本や海外のさまざまな展示会・メーカーで買い付けを行うので、めまぐるしいバイイングツアーを強行することもあります。
パリやミラノの展示会時期には、広い市内で何十カ所にわたって展示会場が設けられ、それを数日で回ってバインイングする、などハードなスケジュールになる事もあります。
資料も多くスーツケースを2-3個持つことも。
契約を結ぶとそれぞれの商談で長い交渉などもする必要があるので、忍耐力も必要です。
