副都心・池袋のファッション

- アパレル業界ニュース -
2015年04月01日

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新宿、渋谷とともに副都心と呼ばれるターミナル駅がありながらも、かつてはどこかあか抜けないイメージがあった池袋。そんな池袋が変わりつつあります。リクルート住まいカンパニーの「2014年 みんなが選んだ住みたい街ランキング関東版」では、池袋が吉祥寺、恵比寿に次いで3位にランクイン。そんな池袋の現在についてまとめてみました。

1. 池袋が変わる!?

池袋と言えばオタク女子にも人気がありますが、その発端は、2000年、アニメイトが女性客をターゲットにリニューアルオープンしたことが挙げられます。これをきっかけに、池袋には10代から20代の女性が多く集うようになり、池袋のファッションビルも若年層をターゲットとするようになりました。

また、2009年にエソラ、エチカ、2010年にルミネ、2014年にWACCA といった女性向けのおしゃれなスポットもできたほか、現在、豊島区庁舎移転に伴う高層オフィスビルの建設や西武池袋駅の大規模改装などの再開発が進められています。リニューアル後の西武池袋駅には、授乳室や化粧や着替えに使える更衣室のほか、20~30代の女性をターゲットとした雑貨・アパレルショップを誘致する予定です。また、2018年には駅前の池袋旧本社ビルを建て替え、15階程度となる大規模なオフィスビルの建設も予定されています。

2. 池袋のファッションビル

池袋のファッションビル、百貨店、商業施設を挙げてみましょう。

●WACCA 池袋
2014年9月オープンの「食と生活」をテーマにした商業施設です。出店ショップは、ユザワヤ、I-PRIMO(アイプリモ)、BRAND SHOP LIPS(ブランド ショップ リップス)、Giovanni(ジョヴァンニ)、KIMPO-DO premio(キンポウドウ プレミオ)、SCANTEAK(スキャンティーク)、ligne roset(リーン・ロゼ)、キッチンスタジオ ルーペなどがあります。

●エソラ(Esola)池袋
2009年オープンの商業ビルです。コンセプトは「池袋の上質な玄関口」。地下1階・地上9階の建物内に、ファッションや雑貨、レストランなど約40の店舗が出店。ファッションブランドは、FRAMeWORK(フレームワーク)、mimi & roger(ミミ&ロジャー)、Nuit et jour Spick and Span(ニュイ エ ジュール スピック & スパン)、BEARDSLEY GALLARDAGALANTE(ビアズリー ガリャルダガランテ)、actuel(アクチュエル)、ROYAL FLASH(ロイヤル フラッシュ)などがあります。

●エチカ(Echika)池袋
2009年オープンの駅地下商業ビルです。20代~40代カップルをターゲットとし、全40店の店舗が出店しています。コンセプトは「池袋モンパルナス」。メトロとフランス・パリの親和性や「エチカ表参道」のイメージを継承し、芸術・文化の薫りが漂う街の玄関口として街との融合を目指しています。ファッション雑貨ショップは、パリの20区、chambre de charme côté(シャンブルドゥシャーム コテ)、THE STATION STORE UNITED ARROWS LTD.(ザ ステイション ストア ユナイテッドアローズ)、ear hapillonner(イア パピヨネ)、KBFBOX(ケービーエフボックス)、Né-net にゃー、frivole(フリヴォル)などがあります。

●ルミネ(LUMINE)池袋店
2010年10月、池袋のメトロポリタンプラザショッピングセンターを大幅リニューアし、2010年にルミネとしてオープンしました。コンセプトは「カジュアル&スウィート」で、比較的手頃なブランドが揃っています。ターゲット層は10代~20代の若年層。リニューアルに伴い、Snidel(スナイデル)、gelato pique(ジェラートピケ)、moussy(マウジー)、aquagirl(アクアガール)などがオープンしました。駅構内から続き、東武と直結しています。

●池袋パルコ(PARCO)
若年層をターゲット層にしている都市型ファッションビルで、池袋PARCOと別館のP’PARCOがあります。2012年9月に本館PARCOにアニメ・ゲーム関連の「シップホップ」をオープン、2014年10月にP’PARCOは大規模なリニューアルを行い、原宿にあるニコニコ本社が移転するなど、ファッションのみならず、カルチャー面にも力を入れています。ターゲット層は10代~20代の若年層で、比較的手頃なブランドが揃っています。駅構内から続き、西武と直結しています。
ファッションブランドは、Samantha Thavasa(サマンサタバサ)、EGOIST(エゴイスト)、SPIRAL GIRL(スパイラルガール)、aquagirl(アクアガール)、agete first(アガット・ファースト)、ANTEPRIMA/MISTO(アンテプリマ/ミスト)、Ray BEAMS(レイビームス)、CABANE de ZUCCa(カバン ド ズッカ)、UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)、SHIPS(シップス)、nano universe(ナノ・ユニバース)、DIESEL、WEGOなどがあります。

●サンシャインシティ
池袋のランドマークとして知られています。展望台、水族館、ナンジャタウン(2013年リニューアル)、少年ジャンプの漫画作品の世界を題材にしたテーマパーク「J- WORLD TOKYO」(2013年オープン)、プラネタリウムなどが入っています。
若者のファッションや流行の発信基地である「専門店街アルパ」には、earth music & ecology premium store(アースミュージックアンドエコロジープレミアムストア)、E hyphen world gallery(イーハイフンワールドギャラリー)、OLIVE des OLIVE(オリーブデオリーブ)、LOWRYS FARM(ローリーズファーム)などのショップが並んでいます。また、10代~20代前半の若者向けに特化した商業施設である「池袋アルタ」には、ANAP(アナップ)、Papillonner(パピオネ)、tutuanna(チュチュアンナ)などが入店しています。

●マルイシティ池袋
丸井の中では都市型店舗となっています。レディス・メンズのファッションを中心にシューズ・バック、アウトドア・スポーツファッション、時計・ジュエリーなどの人気ブランドが充実しています。メインターゲットは、20代~30代の女性です。
ファッションブランドは、GAP、Samantha Thavasa Petit Choice (サマンサタバサプチチョイス)、OZOC(オゾック)、franc franc(フランフラン)、THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)、mont-bell(モンベル)、adidas(アディダス)、EDWIN(エドウィン)、LACOSTE L!VE(ラコステライブ)、Timberland(ティンバーランド)など、幅広いジャンルが出店しています。

●西武池袋本店
西武池袋線に直結する池袋の東口にある百貨店です。エルメスやラルフローレンなど欧米の人気ブランドを日本の百貨店の中でもいち早く導入し、ブランド力のあるデパートに発展させました。新宿伊勢丹などに次いでファッションに敏感な女性に根強い人気があります。Burberry(バーバリー)、COMME CA DU MODE(コムサデモード)、GIORGIO ARMANI(ジョルジオアルマーニ)、Chloe(クロエ)、Ralph Lauren(ラルフローレン)、Leilian(レリアン)、Theory(セオリー)、Paul Smith(ポールスミス)、COACH(コーチ)、TIFFANY(ティファニー)ほか、高級ブランドショップが多く出店しています。

●東武百貨店池袋本店
池袋の西口にある売り場面積が都内一の大型百貨店です。ユニクロやZARAなどのファストファッションが出店するなど、従来の百貨店の枠にこだわらない魅力もあります。
UNTITLED (アンタイトル)、MK MICHEL KLEIN(エムケー ミッシェルクラン)、Gucci(グッチ)、kate spade new york(ケイト・スペード ニューヨーク)、COMME CA DU MODE(コムサデモード)、CTSUMORICHISATO(ツモリチサト)、Tory Burch(トリー バーチ)、HANAE MORI(ハナエモリ)、Burberry(バーバリー)、ヒロココシノ、Marc by Marc Jacob(マークバイマークジェイコブス)、Vivienne Westwood Red Label(ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベル (Vivienne Westwood Red Label)などが出店しています。

住みたい街ランキングの上位に入ってきた池袋が、再開発に伴って、今後、どのように変わっていくのか、ますます目が離せません。

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