ネットショップやネット通販、あるいはＥＣサイトと呼ばれているインターネット上のお店の中で特にファッション・アイテムを扱うアパレル系ネットショップには新製品がいち早くアップされるのも特徴です。そんな店舗を24時間いつでも訪れることが出来て、詳しい説明文を何度でも確認できるわけですからオシャレさんにとってこれほどありがたい存在はありません。
ネットショップへの注目が増大し続けているのも当然です。
アパレル系ネットショップにはいくつかのスタイルが
ところで、アパレル系のネットショップにはセレクトショップ的な通販サイトと、自社のオリジナル・ブランドだけを扱うアンテナショップの二種類があります。その上に、ネット専業と実店舗（リアル店舗）と併設した展開の二種類が乱立しています。また、総合的な品揃えのある店舗と、ひとつのジャンルだけに特化した店舗も存在します。たとえば下着ショップやレディス・ファッションだけという店舗がそれに当たります。それぞれに特徴がありますが、簡単にそれらを説明していきましょう。
セレクトショップ系は店舗独自の視点で集めた品揃えが特徴です。漠然とでも自分のコーディネート計画が決まっている場合は選びやすいはずです。それに対して、オリジナル・ブランドだけで展開している店舗は商品自体がひとつのブランドでまとまっているため、ワンテイストで着こなしをまとめやすく、間違いのないお買い物が出来ます。
ネット専業の店舗は企業規模が小さなところが多く見受けられますが、その分、ほかでは見つけにくい個性的なアイテムが揃っていたり、メールのやり取りでスペシャル・オーダーを受け付けてくれたりします。実店舗とネットショップが併設されている店舗の良いところは、近くに実店舗がなくてもネット上で気軽にいつでもお買い物が出来る点です。近くに実店舗もある時は、ネット上で見つけたアイテムを実店舗で実物を確認してから買うという慎重な買い方もできます。ちなみに、実店舗との差別化を図るため、ネット専売のアイテムを用意しているショップも増えています。それぞれの特徴を見極めながらお買い物を楽しむのがひとつのワザになってきました。
仕事流れ、イメージできますか？
商品を仕入れ、オリジナルデザインのアイテムを用意して買っていただくというアパレルショップの基本は実店舗でもネットショップでも変わりありません。違うのは直接対面して販売するか、インターネットやメールを使ってお客様とコミュニケーションを取りながら販売するかという点だけです。
実店舗と比べてメールだけで接客するから気楽なのではと思いがちですが、実はネットショップにはよりきめ細やかな対応と丁寧な仕事が求められます。
必要な作業を順番に追っていけばそのフィールドの広さを理解していただけるでしょう。最初のステップはページ作りです。商品を元にしてインターネット構築の知識に長じたウェブデザイナーがウェブページを作るところから始まり、商品撮影や説明文作成、在庫確認などが完了したらそのアイテムをウェブ上へアップします。
次のステップは商品購入対応。お客様から注文が入ったらまず入金を確認、すぐに受注確認メールを送信します。在庫から商品をピックアップして荷崩れが起こらないように丁寧に梱包してスピーディに発送したら、発送完了メールを発信します。
実店舗ならこのあたりで一連の作業は終わりますが、ネットショップには３つ目のステップが存在します。着心地や使い心地などを問い合わせるメールの送信や、セール情報や新商品入荷情報などを満載したメールマガジンを定期的に送信することで次回のお買い物を促すなど、きめ細やかなフォローが必要です。つまり、いろいろな場面に対応できるスキルが必要になるわけです。就職や転職を考える場合、このような点にも留意して、自分の持ち味やスキルをアピールすることが大切でしょう。
ネットショップで働くやりがいとは
アパレル系ネットショップで働く時のやりがいをひと言でいうと『あらゆる能力を動員しながら、世界中の見えないお客様にオシャレの醍醐味を楽しんでもらう』ということになります。対面販売と比べてお客様との距離感が違うため、従来の販売テクニックのように「ことばやアクションで説得」できないのではという疑問を持つ方も多いかもしれませんが、実は、インターネットの画面やメールでのやり取りで密接につながっています。ことばや写真でこれまで伝えられなかったことまで伝えられるのがネットショップです。インターネットの知識やウェブデザインの感性があればいいというものでもありません。実店舗での販売経験だけでなく、文章の構成力などを持った人材も必要不可欠な存在なのです。ネットショップだからこそ「販売に対する深い知識や経験が必要」です。
未知数の可能性がある
ネットショップは未知数の可能性を秘めた成長分野です。これまでの経験や知識に情熱をプラスすれば誰も経験したことのない世界が広がっていくと言っても過言ではありません。そんな多種多様なスキルを持った人たちが協業するネットショップならではの仕事を通じてキャリアアップを目指すのもひとつの切り口と言えるでしょう。
