渋谷のカルチャーを作り続けるファッションビル 渋谷パルコ
渋谷パルコは渋谷区宇田川町にあるファッションビルです。1973年に西武百貨店を中格としたセゾングループによって開業しました。(2012年からはJ.フロントリテイリンググループの傘下になっています。)
パルコとはイタリア語で「公園」を意味しています。現在の公園通りは以前、「区役所通り」と呼ばれていましたが、パルコの開店をきっかけに渋谷区役所通商店街の発案で「渋谷公園通り」と命名されました。
パルコは開業以来、渋谷においてカルチャーの発信地としてファッションだけでなく、映画や演劇、その他のカルチャーを牽引してきました。
現在の渋谷パルコは、PART1、PART3、ZERO GATE、渋谷クラブクアトロ、SR6の5つのビルからなり、ファッションだけでなく、映画館や劇場、ライブハウス、旅行代理店など、カルチャーやライフスタイル全般にかかわる複合施設です。
(かつてはPART2のビルもありましたが、ビルの耐震不足から2007年から休業。2011年に閉館となりました。)
では、それぞれのビルについて見てみましょう。
PART1
渋谷公園通りに面した、パルコのメインのビル。
1階にはmiu miuやコム デ ギャルソン ポケット、VIA BUS STOPなどが入っているほか、TOKYO FM スペイン坂スタジオがある。
2階〜5階にはgelato pique、OPENING CEREMONY、Y’s、LAZY HAZY PLANETなどのファッションブランドが展開している。
3階にはパルコミュージアあり、アート、デザインにとどまらずカルチャー、ファッションにいたるまでパワフルで自由な才能を紹介するスペースとなっている。
また、6階はシブポップカルチャーマーケットという渋谷のカルチャーを終結させた階になっており、ナムコキャラポップスストアやONE PIECE麦わらストア、ヴィレッジヴァンガードフリークスなどが入っている。
地下は洋書が豊富な書店や、ステーショナリーショップ、占いセンターなど渋谷パルコらしいショップ展開がある。
また、9階にはパルコ劇場があり、演劇や落語などが上映されている。
PART3
パート3はよりヤングでカジュアルなファッションブランドと、クッキングスクールやスポーツセンターなどのカルチャー施設がある。8階には映画館のシネクイントを有する。
ファッションブランドとしては、アースミュージック&エコロジー プレミアムショップ、アズノウアズ ピンキー、ローリーズファーム、TOMMYなどを展開している。
映画館のシネクイントは、単館上映のおしゃれムービーで人気。
ZERO GATE
2002年4月にスペイン坂の下に開業。地下1階・地上4階建てのファッションビル。現在では2011年から出店している「ベルシュカ」が全フロアを占めている。
クラブクアトロ
1988年オープンしたパルコのライブハウス。ジャンル・国内外を問わず良質なライブ・エンターテイメントを提供し、新人アーティストを多く起用している。新しい音楽を発信し続ける渋谷のランドマーク的ライブハウス。渋谷の他にも名古屋や梅田、広島にも展開している。
渋谷パルコはファッションだけでなく、映画や演劇、音楽や本など渋谷の若者のカルチャーを常に引っ張って来たファッションビルです。今後も時代の変化に伴って様々な新しい文化を発信してくれることでしょう。