外国人にも人気!渋谷の観光地となったファッションビル SHIBYA109
渋谷に来る若者にとって、長年に渡って人気の渋谷の109。「マルキュー系」というギャルファッションのトレンドを生み出し、今でも変化を続けて若者を惹きつけています。
休日には3万5000人の人が訪れるという109。外国人観光客にも人気があり、多くのアジアやヨーロッパの若者が日本の「KAWAII」を求めに来ます。
かつては109は「カリスマ店員」を生み出し、ギャルファッションの聖地となりました。その現在と変遷について見てみましょう。
SHIBUYA 109の意外な歴史
109は1979年に東急グループによって開業されました。実は名前の109 (イチマルキュー)は、東急の読み仮名、トウ – キュウを数字の10 – 9に当てはめて付けられました。営業時間の朝10時 – 夜9時にもかけていたそうです。
開業した当初はギャル世代のヤング向けではなく、20代後半から30代のOL、キャリア層向けの施設だったようです。
名前も当時は「ファッションコミュニティ109」とちょっとレトロな雰囲気でした。
名前も「SHIBUYA 109」に変えてから1990年代になると、今でも人気の「EGOIST」というセクシー系ブランドが大ブレイク。その後のギャルブームに火をつけます。
安室奈美恵さんがブレイクしたこともあり、渋谷はギャルで溢れました。
また、109には綺麗でおしゃれな「カリスマ店員」が誕生し、雑誌やテレビにも多く出て話題となりました。
その中のカリスマ店員だった森本容子さんは「moussy」を立ち上げて大ブレイク。「EGOIST」、「SLY」とともに3大マルキュー人気ブランドとなりました。
ギャルが渋谷からいなくなった後も、2005年から始まった「東京ガールズコレクション」に多くのブランドが登場して人気となるなど、109は時代とともに変化して流行を発信しています。
今はどんなブランドが入っているの?
かつてはセクシー系のギャルブランドショップがほとんどだったSHIBUYA109。今ではどんなブランドのショップが入っているのでしょうか。
人気のショップを見てみましょう。
■ Ank Rouge (アンクルージュ)
■ BACKS (バックス)
■ CECIL McBEE (セシルマクビー)
■ dazzlin (ダズリン)
■ EGOIST (エゴイスト)
■ GALURA (ガルーラ)
■ GLAD NEWS (グラッドニュース)
■ LIZ LISA (リズリサ)
■ LIP SERVICE (リップサービス)
■ one spo (ワンスポ)
セシルマクビーやエゴイストは未だに人気。以前のセクシー系から路線が変わりつつも、新たな層を取り込んでいます。カワイイ系のワンスポやリズリサも人気のブランドとなっています。
意外!?全国展開している109
実は、109は渋谷以外にも多くの店舗を全国に展開してます。
渋谷以外の店舗には、石川県金沢市のKORINBO109、東京都町田市の109MACHIDA、静岡県静岡市のSHIZUOKA109、大阪府阿倍野区のSHIBUYA 109 ABENO、鹿児島県鹿児島市のSHIBUYA 109 KAGOSHIMA などがあります。
いずれも渋谷に出店しているブランドと地方に合わせたブランドが入っており、地方独自のマーケティング戦略を行っています。
海外にもオープン予定 !第一号は香港109
何と、109は海外にもオープンする事が決まりました。
香港では日本のファッションが大人気。日本のファッション雑誌は中国語に訳して売られ、渋谷に観光に来る若者も沢山います。
そんな中、109は香港のファッションの中心地であるチムサーチョイにある大型複合施設の「ハーバーシティ(Harbour City)」の中に、2015年秋にオープンする事になりました。
ハーバーシティはファッションブランドやレストラン、オフィスなどが入っていて人も沢山通るビル。渋谷で生まれた109が香港に渡ってどうなるか、行方が楽しみです。
海外にまで進出した109。これからも日本の若者のファッションを発信し続けて欲しいですね。