商品がちゃんとショップに並ぶか?!出荷の要、物流管理の仕事
物流管理の仕事は、出来上がった商品が、工場や倉庫からショップに届くまでの行程を管理する仕事。入荷、出荷の手配や輸出入の手配全般を担当します。
アパレルは商品数がとても多く、店舗数が多い企業も多い為、効率良くミスのない物流管理がとても重要。また、ブームやシーズン到来で、タイムリーな出荷作業をしなければならない為に細かな出荷が多く、クイックできめ細やかな対応が要求される仕事です。
物流管理の仕事の詳細
日本においては、倉庫から店舗までの入出荷と商品管理などが主な仕事です。
商品が倉庫に入荷すると、商品の仕分け、検品、納品書やリストとの照合が必要です。
店舗への出荷の際には、商品の梱包、出荷明細の作成、業者への出荷の手配の依頼をします。
倉庫の商品の在庫管理も重要な仕事の一つ。データ上の在庫数と実際の在庫数が合っているかを管理して、出荷のトラブルを防ぎます。
海外からの商品を扱う場合、商品の輸入・輸出手配をします。海外から日本に輸入する際、通関・シッピングの為のドキュメント作成、海外仕入れ先やフォワーディング会社とのやりとり等を担当します。
楽しい点、メリット
アパレル企業は、サンプル品・量産商品の数が沢山あり、入荷・出荷が毎日のように行われており、適正な入出荷を行う事がブランドの売上げにかかわる為、効率的でミスの無い物流の責任は大きなものです。急ぎの無理な出荷なども頻繁にあり、ミスなく入出荷が行われると本社スタッフや店舗から信頼され、充足感につながります。
また、海外の取引先とのやり取りの場合、日本人ほどは正確でない海外の仕入先から納期が遅れないように商品を到着させるのは意外と難しい作業ですが、きちんと納期通りに入荷させることが出来たときにはとても嬉しいものです。
アパレル企業の場合、服を社員割引などで安く買えることもあります。日々どんな商品が動いているか見ており、品番なども詳しくなっているので、欲しい商品をピンポイントで引ける!なんて事も。
大変な点
商品数が多く、サイズや色等、リスト上のちょっとした違いが出荷ミスを生じさせるため、責任も大きく、神経を使います。
展示会やシーズン初めなどは出荷が多いので忙しい時期が続く場合も。アパレルの場合、出荷する商品の直前の変更も良く起こり、その度に梱包を解いて出荷明細を変更し、再度梱包し直すなんていうこともしばしば起こります。
また、海外からの取引の場合は、時差の関係で夜にメールや電話をしなければならず、残業する時間が多くなります。海外の取引は通関や船積みでのトラブルも多く、ハードな仕事になる場合もあります。
必要なスキル
■ トラブルへの対応能力
日本・海外に関わらず商品の入出荷にはトラブルがつきもの。雪や台風など天候不順で商品が届かないことなどは多々あります。そのときに、他の部署とも連携して素早くそのトラブルに対しての処理を決める対応能力が必要です。
■ 正確さ
洋服は色、サイズなどが細かく分かれており、チェック項目が沢山あります。また、出荷の内容が店舗毎に少しずつ違ってくるので、それを正確に納期通りに入出荷させる正確さがポイントになります。
■ コミュニケーション能力
物流管理は社内だけでなく、出荷業者や海外取引先との連絡も多く取ります。無理な出荷を業者にお願いしなければならい場合、それを社内の人に断らなければならない場合もあり、うまく調整してゆけるコミュニケーション能力が必要でしょう。
■ 英語力
海外との取引がある場合、基本的にメールは英語です。(中国語の場合もあり)船積みや通関等に関する専門的な英語を使える必要があります。
■ 貿易実務経験
また、輸出入の際には通関書類や船積み書類を作成するのに貿易実務の経験が有効です。