アパレル業界に就職している人といえば、男性よりも多くの女性が働いているイメージがあるのではないでしょうか。
百貨店やファッションビルのフロアを見てみても、レディースのブランドはメンズブランドよりも多く、女性の販売員が多く目にとまります。
男性がアパレル業界に就職することは難しいのでは?と考えている方もいるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。
<アパレル業界の男女比ってどの位?>
アパレル業界に就職している人の男女比は、ブランドや職種によって大きな差があります。
アパレルショップの販売員では、一般的に男性の割合は3割程度と言われており、やはり女性の方が比率は高くなっています。
これは男性よりも服の購入金額やアイテム数が多い女性向けのブランドが市場に多いためでしょう。
一方でメンズブランドでは男性の割合が8割程度のブランドも多く、男性が多く活躍しています。
また、本社のポジションでは男性の比率が比較的多い企業もあります。
例えば、営業などはむしろ男性の比率が高い企業が多いですし、MDや物流、経理や総務などでも男性が多く活躍しています。
<男性が活躍できるってどんなブランドがある?>
では、実際に男性社員が働いている人気のメンズブランドやセレクトショップはどのようなところがあるか見てみましょう。
◼︎nano・universe (ナノユニバース)
◼︎URBAN RESEARCH (アーバン リサーチ)
◼︎ABAHOUSE (アバハウス)
◼︎MACKINTOSH (マッキントッシュ)
◼︎Ralph Lauren (ラルフ ローレン)
◼︎Paul Stuart (ポールスチュアート)
◼︎DIESEL (ディーゼル)
◼︎Neil Barret (ニール バレット)
◼︎NEIGHBORHOOD (ネイバーフッド)
◼︎visbim (ビズビム)
◼︎COMME des GARÇONS (コム・デ・ギャルソン)
◼︎A.P.C (アーペーセー)
◼︎Y3 (ワイスリー)
◼︎Levi’s (リーバイス)
◼︎adidas (アディダス)
◼︎PUMA BLACK (プーマ ブラック)
◼︎UNITED ARROWS (ユナイテッドアローズ)
◼︎BEAMS (ビームス)
◼︎SHIPS (シップス)
◼︎STUDIOS (ステュディオス)
この他にも、大小様々なブランド・企業が男性を多く採用しています。
ホームページで採用情報をこまめにチェックし、コンサルタントに相談してみましょう。
<アパレル業界で実際に働く 〜 やりやすさとやりにくさは?>
では、実際にアパレル業界で働いている男性に、働く中でのやりやすさとやりにくさを聞いてみましょう。
◼︎レディースアパレルのMDとして働くHさん(28歳)の場合
「私は販売員から本社に希望して転属したのですが、本社のMDになって2年目です。アパレルのやりやすさは、会社がとても自由な雰囲気なので、他の業種よりはゆるいかもしれません。女性の方が8割の会社なので、男子が少なくてさみしいですが、みなさんお姉さんやお母さんみたいに目をかけてくれます。笑」
– 女性主導でやりにくくありませんか?
「レディースのブランドなので、女性が多いのは自然だと思いますし、みなさん仕事ができるので、やりにくさは特に感じないですね。」
– 男性だからこそやりやすいと思えることは?
「意外と男性目線が役に立ちます。クリスマスのギフトに男性が選ぶ商品とか。あと、私はゲームが好きでパソコンも得意なので、よく表とか作って欲しいと女性からお願いされますね。」
自分の得意分野をうまく活用し、女性の職場に溶け込んでいるHさん。販売員時代にずっと希望していたMDになる事ができ、充実した毎日を送っているそうです。
<アパレル業界での男性のキャリアアップ>
最後に、アパレル業界での男性のキャリアについて考えてみましょう。
特に販売員の場合、若いうちは大好きな服に囲まれてとても楽しい職場かもしれません。しかし、将来どのようにキャリアアップできるのか不安に思う人も多いかもしれません。
アパレル業界に関して、男性のキャリアアップの例を見てみましょう。
◼︎ 販売員から店長(マネージャー)へ
販売員からのキャリアアップでは、店長への昇格が一般的でしょう。ショップ内や全店での売上が良いスタッフでキャリアアップの希望がある場合は、スタッフから副店長(サブ)を経て、店長に昇格するチャンスがあります。
ただし、希望だけで昇格するのは困難。売上などの高い実績が必須です。
◼︎ 店長から本社勤務へ
店長でさらに実績をあげると、本社への転属の可能性も高まります。メンズのブランドでは、MDやVMD、PR、バイヤーなど様々なポジションが販売員から採用されている企業もあります。
また、本社採用試験などが整備されている企業もあります。販売員から本社に転属希望をする場合は、就職する際にその実績があるか、制度が整備されているかについてコンサルタントを通して聞いてみるのも良いかもしれません。
◼︎ 本社でのキャリアアップ
一方、本社のスタッフはどのようなキャリアアップの道があるのでしょうか。
例えば、本社のMDの場合、数年の経験を経てMD部内で課長、部長、事業部長などの役職にキャリアアップする人がいるようです。その後に経営陣に加わる男性も見られます。
また、物流部などでキャリアを積んでいくと、関連会社があるような企業では、その会社の社長になれる事もあります。
アパレル業界の男性社員も、努力次第でキャリアアップは可能なのですね!
今までためらっていた方は、アパレル業界に飛び込んでみるのも良いかもしれません。