CRMに必要なスキル

- アパレル業界ニュース -
2014年11月23日

CRMに必要なスキル(画像)

データ分析の鬼!アパレルのCRM

アパレルのCRMは、顧客との関係を維持し管理する仕事です。
膨大な顧客のデータを管理し、そこから各顧客の層に対するアプローチ方法を考えます。
自社ブランドの顧客にどんな属性の顧客がいるのか、性別や年齢、購入の履歴など様々なデータを管理しなければならず、高いレベルのデータ分析能力が必要です。

分析を行う為にはパソコンスキルもとても重要。エクセルを使いこなしてデータを管理し、誰もが分かるような資料を作成するスキルが要求されます。
また、ブランドによって必要なデータは様々なので、現状や将来の売上や環境で何のデータが必要で、どのような対策をするのかマーケティングする力も必須。ベースとなるアパレル業界や商品の知識も重要です。

アパレルの顧客はトレンドや社会の状況によってうつろいやすいもの。
過去の実績だけではなく、今までにないような新たなアイディアを出す提案能力も求められます。

アパレルのCRMはデータの管理だけではなく、顧客に対するアプローチとしてDMを出したり、顧客ケアのイベントを企画することも。お客様が思わずお店に来て商品を購入したくなるような魅力のあるDMやイベントを作る企画力も重要です。

また、ブランドによっては、お客様からのクレームをCRMが対応することも。ご立腹されていて感情的になっているお客様に対して、 ブランドのイメージを壊さないような丁寧な対応をするのは至難の技。高いコミュニケーション能力も要求されます。

その他にも、ラグジュアリーブランドなどではCRMがお客様のケアを担当し、高級なディナーや観劇にご招待するトリートメントをする企業もあります。
VIPの顧客に対して満足のゆくような企画をしなければならない為、高い文化レベルやマナーの知識も必要になります。

CRMに役立つ資格、検定

■ マーケティング・ビジネス実務検定
http://www.marke.jp/about/about.html
国際実務マーケティング協会が実施する検定で、マーケティング実務の知識を総合的に判定する事を目的としています。
A級・準A級・B級・C級の4段階に分かれ、オペレーションレベルのC級・B級、マネジメントレベルの準A級、戦略レベルのA級と、対象者の仕事の内容に対応して、ステップアップした内容です。したがって、C級レベルから1つずつステップを上がっていくことにより、実際の業務で役立つ知識が確実に身に付いていきます。
1年に2回実施されます。

■ 統計検定
http://www.toukei-kentei.jp/about/senmontyousa.html
日本統計学会が2011年11月に開始した、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。近年は官民を問わず合理的な証拠(evidence)が重要視される時代となってきました。政府では政策の決定や施策の評価に、民間では経営戦略の立案や商品の企画・開発に多くのデータが活用されており、正確な統計の作成・データ入手の能力を評価するのがこの試験です。
1級から4級までの4段階の検定で、試験形式は2〜4級は、選択回答方式による筆記試験(マークシート)で、1級は論述式です。試験内容は下記の項目などになります。
■調査の企画・運営
■調査の実施と指導
■調査データの利活用の手法

◼︎ ファッションビジネス能力検定(日本ファッション教育振興協会)
http://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html
日本ファッション教育振興協会が実施する、ファッションに関する造形的知識・技術から流通までの技能を評価・証明するための検定試験で、顧客満足を追求し、収益化を可能にする戦略立てのできる人材を育成することを目的としています。
11〜33級まであり、2・3級は年に22回、11級は年11回の試験です。