2016.02.13

定着率最大 離職率最小

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離職率

よく言われる3年以内離職率753

中卒7割

高卒5割

大卒3割

本当にそうなのか?最新の統計を調べると、

中卒65%

高卒40%

短卒、専卒42%

大卒33%

やはり言われている数値に近いものがありました

そして我々、ファッション業界が含まれる小売、販売職は離職率の高い業界、職種のトップ5に入っています。せっかく労力とコスト、愛情を注いで採用、教育した社員が早期に離脱するのは会社にとっても、ひいては業界の発展のためにも大きな損失です

では、モデルになるような離職率の低い業界は何業界なのか?どうして離職率が低いのか?

全業界で見ると上位は大手メーカーや公共性の高いインフラ系企業がズラッと並びます。倍率数百倍という就職人気ランキング上位企業ばかりです。おそらく入社前と入社後の仕事のイメージにギャップが無いのと、個人にのし掛かるプレッシャーが比較的低い企業と考えられます。ファッション、アパレル業界とは単純比較が難しい業界、職種ですね

ファッション、アパレル業界が参考にすべき業界、職種で、離職率が低いのは、エアラインのキャビンアテンダントがあります。もちろん、今も変わらず、競争率が数十倍~100倍以上の人気職種であるので、苦労して勝ち抜いて入社した会社を簡単に離れる事は無いでしょう

とはいえ、3年離職率がほぼゼロというのは驚きです!なぜなんでしょうか?

高い競争率で選び抜かれた優れた資質を持つ新入社員が、入社後、現場配属前の厳しい研修によって更に磨きがかかり、ピカピカの状態になります。そして現場配属の日を迎えます

ピカピカの状態で配属された新人CAが目の当たりにするのは、研修で学んだ事を本当に実践していて、現在進行形で学び、自分を磨き続けている「自分よりもピカピカした先輩CA」です

もう、それは一瞬で憧れの先輩になるらしいですね!

新人にとって、身近で憧れの人と仕事が出来る事ほど、モチベーションが上がる事は無いんです。それだけモチベーションが上がれば、簡単に離職する事は無いですね

これが3年離職率ほぼゼロのメカニズムです

残念ながら、離職率の高い会社や現場はこれが出来ていない。下手をすると真逆の事が起こっている可能性があります。選りすぐりの新入社員に手厚い研修を施し、現場に配属する。そこに待ち構えているのは、研修で学んだ事を全く実践していない先輩達

「とにかく、どんな形でも良いから早く売上作って!」

新入社員に対しての叱咤激励なのでしょうが、聞いた本人達は幻滅するようです。幻滅すると、先輩が尊敬できない→モチベーションが上がらない→早期離職

耳の痛い話ではありませんか?

私たち、ファインズ東京も毎年、新卒社員を大量に定期採用し、早期離職防止のために採用の資質診断をヴァージョンアップさせたり、研修のカリキュラムを見直したり、シスター制度の導入やフォロー体制の強化、福利厚生の充実、等々と日夜研究を重ねています

それは、新卒や若手社員を採用している企業はどこも同じだと思います。しかし、いくら新入社員達に愛情を持って熱心に教育をしても、いや、力を入れれば入れるほど、配属先の先輩社員と意識のギャップが出る可能性があります

そこで、至った結論は、受け皿となる配属先、現場の先輩社員やマネージャーに新入社員の早期離脱防止研修を実施するという事です

今、新入社員の上に立つ社員は、結果を早く求められる時代に新人時代を過ごし、ある意味、放任で実力で生き残ってきた方達。自分の育てられ方を後輩や新人に対して踏襲するのは、至極当然の事なんですが、それが新人の離職に繋がっていては、人口減少時代に組織の成長は見込めない

今やるべき事は、新人配属先の先輩、上司、マネージャー向けの受け入れ準備研修です

ファインズ東京では、一般参加可能な公開セミナーとして新入社員離職防止セミナーを2月29日に開催致します

セミナーを受講された企業の定着率向上の一助となればとの思いです。ファッション業界のみならず、全ての業界に普遍的な内容になっていますので、ご参加お待ちしております

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