「よくファンのために野球をやるっていう選手がいるだろう?あれは建前だ。自分がクビになりそうだったら、そんなこと言えるか?みんな突きつめれば自分のために、家族のためにやってるんだ。そうやって必死になって勝つ姿を、お客さんは見て喜ぶんだ。俺は建前は言わない。建前を言うのは政治家に任せておけばいいんだ」
476ページを土日で一気読み
一級のノンフィクションは一級のエンターテイメント、かつビジネス書でもあると思い知らされる
落合中日8年間の番記者だった著者が書いた本なので面白くないわけが無いと思って読んだが、想像ははるかに超える面白さだった
知らないエピソードが盛り沢山で、しかも落合氏絡みの話でこんなに胸から熱いものが込み上げてくるとは…
落合監督解任発表翌日のヤクルトとの首位をかけての天王山
荒木選手が禁止されていたヘッドスライディングでホームインするシーンは目頭を熱くする
落合氏が選手に投げかける一言一言が謎かけのようで、推理小説の側面もある
「プロフェッショナル」とは
「本当の優しさ」とは
ビジネスマンが普遍的に求めている答えがここにある
ドラッガー信奉者には怒られそうだが、マネジメントを学びたければ、名著「マネジメント」よりも、こちらをお勧めする