元THE BOOMの宮沢さんのエッセイ&対談集
沖縄を大切にするナイチャーの代表である宮沢さんには共感し続けてきた
沖縄との出会い方は人によって様々
自分の場合は大学1年生18歳の夏
旅行会社のアルバイトで沖縄、那覇ふ頭に初めて降り立ち
その足で駐在先である名護のホテルに赴く道中
58号線で読谷村の琉球村を過ぎた辺り(当時はまだ無かったルネッサンスリゾートの手前)で初めて沖縄西海岸の青い海がバーンと目の前に現れる
その瞬間、視界が広がると同時に、何か人生が急に開けたような感覚になった
そこから36年間、沖縄の虜になって
歴史を知って
感謝し、貢献したいと思うようになった
宮沢さんと同様、ナイチャーとして罪悪感もある
宮沢さんは
「人間の社会にいつから利益という概念が発生したのかは知らないが、利益というのはお互い差し出すものの価値が不均衡であるほど大きくなる仕組みである以上、どこか詐欺的な部分を孕んでいくしかない」
と沖縄の本土化や開発スピードの速さを危惧している
島唄を作るきっかけになった
ひめゆり平和祈念資料館の島袋前館長の
「戦争をして得をする人がいるのなら、平和のためにものを作る人が増えてほしい」
という言葉は重い
「島唄」リリース秘話もページ数を割いていて、ファンにはたまらない
「島唄」の聴こえ方もより深みを持ったものになってくる