私たちのグループが本部を置くイギリスでは、1995年に労働者派遣に関する規制が撤廃され派遣期間、職種に制限が無く、事業許可申請すら必要ないという完全自由化状態です。
その結果、労働人口に対しての派遣のシェアは5%超(日本は2%弱)にもなっています。もし日本においても、あらゆる規制が撤廃されれば、現在の2倍以上のマーケット成長が見込めます。
ただ、昨今の業界内での様々な問題により、規制緩和は一時停止、更に2000年以前の状態に規制強化しようかという声さえ上がっています。
確かに今のような、法令違反企業を野放し状態(摘発された企業は一罰百戒的)で完全に自由化してしまうのは労働者の不利益に繋がる恐れがあると思います。
が、規制を強化する事も多様な働き方や就きたい職業への直接雇用以外の機会創出にメリットを感じる労働者にとって不利益に繋がります(私たちの業界は特にそう)
ですから、規制は強化せずに、現行法での監視を強化すべきだと思います。業界のコンプライアンスレベル、モラルが上がるまで、規制緩和への再始動は我慢しますけど、向かう方向は完全自由化です。
イギリスの話に戻りますが、イギリスでは派遣会社がスタッフさんの教育にトコトン力を注いでいて、スキルアップが急速に進み、給与にダイレクトに反映されています。
正社員より賃金が上回るケースが多く、新卒から進んで派遣スタッフになるケースも増えています。
一人当たり年間派遣料金(常用換算)
イギリス:480万円
日本:356万円
目指すはイギリスモデルですね!