グランドプリンスホテル新高輪で今年最後の塾長例会が行われました
未曾有の経済危機の中、塾生の皆さんは、今回は特に集中して稲盛塾長の講話に耳を傾けていたように思います
まず、今回の経済危機の原因は、金融工学や最先端のテクノロジーを駆使して「楽して儲けよう」という発想を先進国が国をあげて、こぞって実践した事があげられると仰いました
人間が持つ貧相な心が生んだものだとも仰いました
人間の業が不祥事を繰り返している
心を入れ替えなければ、延々と繰り返す
そうなんですね、経営者やリーダーが心を高めていくしか、危機を乗り越えていく道はないのです
せめて従業員とその家族を守るため、経営者が心を高める→利益追求と矛盾するようだが、本当のやさしさが必要であり、今こそ利他の心が必要
いま問題になっている「派遣切り」にも言及されました
我々の業界の事なので、姿勢を正して聞いていたのですが、その発言には、やさしさが満ち溢れていて鳥肌が立つほど、感動しました
「社長以下、役員の報酬をカットし、従業員、派遣社員にも賃下げに協力してもらって、派遣社員を残さなければならない」
派遣は雇用の調整弁と割り切る一流企業の経営者が多い中で、経済界で頂点にいる方が声高にこのような発言をされる
「派遣切り」についての稲盛塾長の見解は、派遣社員だけではなく、謂れのない批判にさらされている派遣会社にとっても涙が出るほど有難かったですね
最後に不況時の心構えとして
「実はこの不況は自社を強くる為の竹の節のようなものであり、節があるから竹は力強く成長できるのである、節のない竹は非常に脆いものである」
と仰ってました
創業期に強い節を作る機会が得れて良かったです!
こんな経営の師匠を持てて幸せです
1年の感謝を込めて、花束贈呈