日本でいちばん大切にしたい会社「日本理化学工業」さんにお邪魔してきました
カンブリア宮殿の放映で会社の存在をお知りになった方も多いと思いますが、チョークのトップシェアメーカーであり、障害者雇用に非常に積極的な会社です(会社全体の75%が障害者)
大山社長のご厚意で、繁忙期にもかかわらず、工場見学をさせていただきました
製造ラインは障害者の方のみで構成されていて、生産性も高いという事です
一番勉強になったのは、ちょっとした工夫で障害者の方でも働ける現場になるという事です
私たちの会社もそうですが、はじめから諦めている企業が多いのでは、ないでしょうか?
大いに反省したいところです
企業とは?働くとは?本当の幸せとは?日本理化学工業さんの現場を見ると色々と考えさせられます
大山会長(大山社長のお父さん)が障害者雇用を始められた時に禅寺のお坊さんに「障害者の方は会社で働くよりも、施設でゆっくり過ごしたほうが幸せではないのか?」と尋ねられたそうです
するとお坊さんの答えは
「幸福とは、①人に愛されること②人にほめられること③人の役に立つこと④人に必要とされることであり、そのうち②③④は施設では得られないでしょう。この三つの幸福は、働くことによって得られるのです」
と説かれたそうです
真の幸せは働くことなんですね
それを私たちは将来性のない仕事だとか、やりがいがないとか、通勤時間が長いとか、わがまま放題です
猛反省ですね
最後に大山会長が最近の気づきを書かれた記事を紹介します
「お釈迦様は、修行最高段階の地位と言われる羅漢16人のお弟子の一人に、知的障害者の周利槃特を選び、それは一生懸命に庭を掃除している彼の姿を見て、思わず手を合わせたくなる、無言で説法できる者だとして加えられたとありました
今思えば私は、彼らの内にある周利槃特の無言の説法によって折伏されて彼らに手を差し伸べ、知的障害者の雇用の道を歩んだのでした。そのことによって、商売下手な私がお釈迦様の慈悲を県民の多くの人の手を介して支援いただき、今日まで経営維持ができ、その上厚生労働大臣表彰までいただけたのでした
なればこそ、私は知的障害者の価値ある存在に感謝し、より多くの障害者が社会で必要とされて活躍する雇用促進に向かってなお一層頑張ってゆく所存です」
日本理化学工業さんの玄関にて
良い雰囲気のラインです
素早い手つきの職人芸でチョークの頭を揃えます
乾燥工程、黄色は白に次いで生産量が多いんです
箱詰め工程、これも職人芸ですね