「貧困になった理由がいかなるものでも、手を差し伸べなければならない」
これは派遣村村長で有名になった湯浅誠氏の言葉です
今でこそ、派遣業界にとっては、手強い相手になっていますが、ファインズ創業当初は、この言葉に素直に感銘を受けて、氏が代表を務めるNPO法人「もやい」のサポーター企業になりました
なぜなら、私も昔から”自己責任”という言葉には、冷たい感じがして、あまり好きじゃないんです
そして先週、その湯浅氏が国家戦略室の政策参与として、雇用対策の助言をしていく事になりました
私は、このニュースを複雑な思いで受け止めています
それは、去年の派遣村が、あたかも派遣というシステムが悪いような間違ったイメージを世間に与えってしまった事が、繰り返されるのではという危惧です
冒頭にも書いたように、私たちの様な派遣会社と反貧困や自立支援の活動をされている方とのベクトルは同じです
様々な理由で直接雇用しない、できない方に対して、親身になってお仕事を紹介し、キャリアアップのお手伝いや、教育・トレーニング、プライベートな問題の相談にものり、お仕事が途切れない様に営業してお仕事をとってくる
一人では、なかなか探し当てることのできないお仕事を一緒に見つけていきます
湯浅氏がしようとしているハローワークでの職業紹介、生活保護のワンストップサービス化よりも、就業者を増やして、自立させる事については、派遣会社の方が長けていると思います
お仕事紹介を通じて、身内以上にその人の人生に関わっている自負があります
そう、実は派遣会社は、湯浅氏が言う「社会的弱者に必要な溜め」なんです
立派なセーフティネットなんですよ!
だから、失業者が増加する年末から年度末にかけて、派遣村を支援していた方々と派遣業界が力を合わせてやっていかないと、お互いにとって望まざる結果になると思います
企業でも上手くいってる会社は労使動軸です
派遣会社も、派遣スタッフを使う企業も、派遣法の見直しを訴える団体も、力を合わせて日本株式会社の危機を乗り越えようじゃありませんか!
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